TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「アイズ」*アーヴィン・カシュナー

1978_アイズ
EYES OF LAURA MARS
監督:アーヴィン・カシュナー
原作:ジョン・カーペンター
脚本:ジョン・カーペンター、デイヴィッド・ツェラグ・グッドマン
音楽:アーティ・ケーン
主題歌:バーブラ・ストライサンド「Love Theme from “Eyes of Laura Mars”~Prisoner」
出演:フェイ・ダナウェイ、トミー・リー・ジョーンズ、ブラッド・ドゥーリフ

☆☆☆ 1978年/アメリカ/103分

   ◇

 「ハロウィン」(’78)で一躍な名を馳せたジョン・カーペンターが、それ以前に書き留めておいた原案をもとに製作されたサイコ・サスペンス。
 あまりにも意外な結末に、映画の惹句にはこんなコピーが使われている……

 “お願いです。ラストシーンを先に見てはいけません…”


 ニューヨークに住むローラ・マース(フェイ・ダナウェイ)は、暴力とセックスをモチーフに写真を撮りつづけているファッション写真家。彼女の写真集[EYES OF LAURA MARS]の出版記念の個展が開催され、そのデカダンスな魅力が評判を呼んでいる。
 その最中、前夜見た殺人の夢が現実のものとして写真集の編集者ドリスが殺害される。つづいて、ファインダーの中にふたたび誰かが殺される幻を見ると、果たして今度はギャラリー・オーナーのエレーヌが殺された。
 ニューヨーク市警のジョン・ネビル警部補(トミー・リー・ジョーンズ)が捜査を担当し、ローラのサイキック能力に興味を示す。エレーヌの愛人でもあるローラの前夫マイケルや、ローラの運転手トミー(ブラッド・ドゥーリフ)やモデルたちなど容疑者は多数いた。
 葬儀の日、絶望感に苛むローラはネビルに癒され愛を交わすものの、事件はローラのイメージ通りに次々とつづくのだった……。

    ◇

 劇中にヘルムート・ニュートンとレベッカ・ブレイクの官能的な作品を使用し、有名モデルを大挙出演させたりと、ファッショナブルなニューヨークと美しいフェイ・ダナウェイのお洒落感を前面に出したスタイリッシュな画は見もの。



 ニューヨーク・オール・ロケーションで撮りあげた監督のアーヴィン・カシュナーは、この後『スターウォーズ 帝国の逆襲』で堂々たる重量感ある作品づくりで手腕をみせたり、ショー・コネリーが007に復帰した『ネバーセイ・ネバーアゲイン』でボンド映画初のアメリカ人監督という肩書きを得ている。

 犯人は娼婦の子として生まれ不道徳を憎んでおり、ファッションシーンの退廃的な世界が許せなかったのだが、そこに行き着くまでの伏線やローラのサイキック能力の説明がないため、ある意味本当に“衝撃的な真相”となっている。

 その衝撃的なラストに流れてくるのがバーブラ・ストライサンドの歌声。
 プロデューサーであるジョン・ピータースが当時の恋人だったことから、唯一バーブラ自身が出演しない映画への主題歌提供となったのだが、ほかにも、ジョン・カーペンターが原案を書いた当初のヒロインがバーブラだったということもあるのだろう……。

 
【Helmut Newton】作品



1978年当時話題になったヘルムート・ニュートンのJUN ROPE' のCM



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