TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

'72~'73年の映画ノートから

 窓の外からは虫の声………すっかり涼しくなってきた。
 秋の夜長はミステリーでも読むか、しばらくぶりの映画館通いでも始めようか。

 映画館で映画をみる………こんな当たり前のことが、いつの頃からか続かなくなってきた。自由な時間を持ちたいために勤めを辞めて十数年……自由な時間は勤めているときより少なくなった。
 ビデオやDVDで手軽に見ることが出来るようになってからはなおさらだ。
 嗚呼……

 ここに学生時代から書き留めてきた映画ノートがある。
 パラパラとめくってみると何百本もの映画タイトルが連なっている。授業や仕事より映画館の中にいる方が確実に多かった70年代………
 70年代初めの封切り館の料金は前売りで700~850円。映画館は名画座へ行くことの方が多かった。封切りはなるべく試写会狙い。
 主だったものを書き記してみよう。

◆'72~'73年の日々

八点鐘の鳴る時 ☆☆
英/'71/ エチエンヌ・ペリエ監督、アンソニー・ホプキンス、ナタリー・ドロン 
アリステア・マクリーン原作の海洋冒険活劇だが残念な出来。
華麗なる大泥棒 ☆☆☆
仏/'71/アンリ・ベルヌイユ監督、J・P・ベルモンド、オマー・シャリフ
地中海を舞台にした泥棒映画。ベルモンドのアクションはカッコいい。
パリは霧にぬれて ☆☆☆☆
仏・伊/'71/ルネ・クレマン監督、フェイ・ダナウェイ 
ムードあるサスペンスはさすが。
雨のパスポート ☆☆☆
英・仏/'71/リチャード・クレメント監督、カーク・ダグラス、マルレーヌ・ジョベール
お洒落なサスペンス。
ラスト・ラン ☆☆☆☆
米/'71/リチャード・フライシャー監督、ジョージ・C・スコット 
B級な感じではあるが、犯罪映画としては快作。
マーフィの戦い ☆☆☆☆
英/'71/ピーター・イエーツ監督、ピーター・オトゥール  
第二次大戦中の南米を舞台に、たった一人で独軍に挑む男。映像も心に残る秀作。
狙撃者 ☆☆☆★
英/'72/マイク・ホッジス監督、マイケル・ケイン  
イギリス映画独特のクールさがいい。
ダーティ・ハリー ☆☆☆☆
米/'71/ドン・シーゲル監督、クリント・イーストウッド  
流れ者 ☆☆☆☆
仏/'70/クロード・ルルーシュ監督、ジャン・ルイ・トランティニアン、クリスティーヌ・ルルーシュ
フランス映画の犯罪ドラマはどれも絵になる。J-L.トランティニアンを好きになったきっかけの映画。
警視の告白 ☆☆☆★
伊/'71/ダミアノ・ダミアーノ監督、フランコ・ネロ、マーチン・バルサム
当時のイタリアン・マフィアの恐怖を描いた実録的スリラー。 
フレンチ・コネクション ☆☆☆☆
米/'71/ウィリアム・フリードキン、ジーン・ハックマン、ロイ・シャイダー
この映画が、後の数有る刑事ドラマの基礎を築いたようなものだ。
汚れた7人 ☆☆☆
米/'68/ゴードン・フレミング監督、ジム・ブラウン、ジーン・ハックマン
R.スタークの『悪党パーカーシリーズ』の中の一遍。出演者が渋い。他にウォーレン・オーツ、ドナルド・サザーランド、アーネスト・ボーグナインと、いわゆる、全員が傍役時代の映画なのだ 音楽もクインシー・ジョーンズなのでカッコいい。
仁義 ☆☆☆★
仏/'70/ジャン・ピエール・メルヴィル監督、アラン・ドロン、イヴ・モンタン
男たちのロマンと挫折のフィルム・ノワール。大傑作だ。
日本の悪霊 ☆☆☆
ATG/'70/黒木和雄監督、佐藤慶
真夜中のパーティ ☆☆☆☆☆
米/'70/ウィリアム・フリードキン監督、クリフ・ゴーマン、ケネス・ネルソン
有名舞台劇の映画化。パーティに集まった7人のゲイたち。そこにノーマルな友人が訪ねてくることから始まる奇妙な相関関係。
ホット・ロック ☆☆
米/'71/ピーター・イエーツ監督、ロバート・レッドフォード、ジョージ・シーガル
象牙色のアイドル ☆
仏・英・スペイン/'70/ナルシソ・イバニエス・セラドール監督、
タイトルからは想像できないホラー映画。
ラスト・ショー ☆☆☆☆★
米/'72/ピーター・ボグダノヴィッチ監督、ティモシー・ボトムズ、ジェフ・ブリッジス
おかしなおかしな大追跡 ☆☆★
米/'72/ピーター・ボグダノヴィッチ監督、バーブラ・ストライサンド、ライアン・オニール 
ブラック・エース ☆☆☆
米/'71/マイケル・リッチー監督、リー・マーヴィン、ジーン・ハックマン
男臭いふたりの初共演作。男たちのヴァイオレンス映画。
ゴッドファーザー ☆☆☆☆☆
米/'72/F.F.コッポラ監督、マーロン・ブランド、アル・パチーノ 
新・網走番外地/嵐呼ぶダンプ仁義 ☆★
東映/'72/降旗康男監督、高倉健、田中邦衛、生田悦子 
女番長ゲリラ ☆☆★
東映/'72/鈴木則文監督、杉本美樹、池玲子
男はつらいよ/柴又慕情 ☆☆☆
松竹/'72/山田洋次監督、渥美清、吉永小百合
ベルリン大攻防 ☆☆★
ソ/'71/ユーリー・オーゼロフ監督、ニコライ・オリャーリン 
ホスピタル ☆☆☆
米/'71/アーサーヒラー監督、ジョージ・C・スコット
心中天網島 ☆☆☆☆
ATG/'69/篠田正浩監督、岩下志麻
岩下志麻の二役、そしてエロティシズムの極地
初恋・地獄編 ☆☆
ATG/'68/羽仁進監督、石井くに子、高橋章夫
サントラ盤は寺山修司主宰の「天井桟敷」レーベル第一回作品で、映画とは別個のドキュメンタリー・アルバムになっている。
旅の重さ ☆☆☆
松竹/'72/斉藤耕一監督、高橋洋子、高橋悦史
音楽はよしだたくろう。自分探しの旅は少女を女へと変える。高橋洋子鮮烈のデビュー。
複数犯罪〈87分署シリーズ〉 ☆☆★
米/'72/リチャード・A・コーラ監督、バート・レイノルズ、ラクウェル・ウェルチ
さらば友よ ☆☆☆☆★
仏/'68/ジャン・エルマン監督、アラン・ドロン、チャールズ・ブロンソン
ラストシーンはやはりカッコいい。
高校生無頼控 ☆☆
東宝/'72/江崎実生監督、沖雅也、夏純子
団地妻・昼下がりの情事 ☆☆
日活/'71/西村昭五郎監督、白川和子
日活ロマンポルノ衝撃の第一作で、日活の救世主となった白川和子は“ロマンポルノの女王”と呼ばれた。
夕子の白い胸 ☆☆
日活/'71/近藤幸彦監督、片桐夕子
バラキ ☆☆
米・伊/'72/テレンス・ヤング監督、チャールズ・ブロンソン、リノ・ヴァンチュラ
白い指の戯れ ☆☆☆☆
日活/'72/村川透監督、荒木一郎、伊佐山ひろ子
村川透の監督デビュー作で、神代辰巳の『スリ』という脚本を基にした青春映画の秀作だが、村川監督はこの後松田優作と出会うまで低迷する。
仁義なき戦い ☆☆☆☆
東映/'73/深作欣二監督、菅原文太、松方弘樹、金子信雄
スーパーフライ ☆☆☆
米/'72/ゴードン・パークス Jr監督、ロン・オニール
カーティス・メイフィールドの音楽がカッコいいブラック・アクション。
鉄砲玉の美学 ☆☆☆
ATG/'73/中島貞夫監督、渡瀬恒彦、杉本美樹
この『美学』は逆説で、徹底して無様なチンピラの話。音楽は荒木一郎と最も危険なロック・バンド頭脳警察で、パンタが歌う『ふざけるんじゃねえよ』が耳に残る。
女囚701号/さそり ☆☆☆★
東映/'72/伊藤欽也監督、梶芽衣子、夏八木勲
ワイルド・バンチ ☆☆☆☆
米/'69/サム・ペキンパー監督、W・ホールデン、A・ボーグナイン、W・オーツ、B・ジョンソン
ペキンパーの、スローモーションによるヴァイオレンス・シーンが冴える最高傑作。
イワン雷帝 ☆☆
日・ソ/'44/セルゲイ・M・エイゼンシュタイン監督
探偵・スルース ☆☆☆☆
米/'72/ジョセフ・L・マンキウィッツ監督、ローレンス・オリヴィエ、マイケル・ケイン
A・シェーファーの有名舞台劇が見事に映像化された傑作ミステリー。ふたりの頭脳戦で二転三転するストーリーは、絶対に観るべし。
必殺仕掛人 ☆☆★
松竹/'73/渡辺祐介監督、田宮二郎、山村聡、高橋幸治
藤枝梅安役はやはり緒方拳に尽きるかな。
喜劇・男の泣きどころ ☆☆
松竹/'73/瀬川昌治監督、フランキー堺、太地喜和子
ラスト・タンゴ・イン・パリ ☆☆☆☆
仏・伊/'72/ベルナルド・ベルトリッチ監督、マーロン・ブランド、マリア・シュナイダー
股旅 ☆☆☆
ATG/'73/市川崑監督、萩原健一、小倉一郎、尾藤イサオ
異色のアウトロー時代劇は徹底したリアリズムで描かれる。
東京流れ者 ☆☆☆ ★
日活/'66/鈴木清順監督、渡哲也、松原智恵子
大傑作。渡哲也のカッコ良さと松原智恵子の可愛いらしさ、そしてすべてがミスマッチの清順美学。
肉体の門 ☆☆☆☆★
日活/'64 /鈴木清順監督、野川由美子、宍戸錠
実録・私設銀座警察 ☆☆★
東映/'73/佐藤純弥監督、安藤昇、渡瀬恒彦 
シーラ号の謎 ☆☆☆
米/'73/ハーバート・ロス監督、ジェームズ・コバーン、ダイアン.キャノン
A・クリスティ風のミステリー。
八月はエロスの匂い ☆☆★
日活/'72/藤田敏八監督、川村真樹
エロスの誘惑 ☆☆☆☆
日活/'72/藤田敏八監督、中川梨絵、地井武男
一条さゆり/濡れた欲情 ☆☆☆☆
日活/'72/神代辰巳監督、一条さゆり、伊佐山ひろ子、白川和子
伊佐山ひろ子はデビュー2作でキネマ旬報主演女優賞を獲得した。
ジャッカルの日 ☆☆★
英・仏/'73/フレッド・ジンネマン監督、エドワード・フォックス
暗殺の森 ☆☆☆
伊・仏・西独/'70/ベルナルド・ベルトリッチ監督、ジャン・ルイ・トランティニアン、ドミニク・サンダ
映像美と官能美。
激突! ☆☆☆
米/'72/スティーブン・スピルバーグ監督、
単純明快。サスペンスの基本通りの創り方のTV作品。
110番街交差点 ☆☆☆☆
米/'72/バリー・シアー監督、アンソニー・クイン
NYのハーレムを舞台にしたクライム・アクション。サントラ盤もイイ感じ。
男はつらいよ/忘れな草 ☆☆☆☆
松竹/'73/山田洋次監督、渥美清、浅丘ルリ子
シリーズ11作目。薄幸の歌手リリーさんのマドンナが一番好き。
ゴルゴ13 ☆☆
東映/'73/佐藤純弥監督、高倉健
原作者のイメージ通りの高倉健。どこをどう切っても健さんです。
実録安藤組・襲撃篇 ☆☆☆
東映/'73/佐藤純弥監督、安藤昇、丹波哲郎
女囚さそり/第41雑居房 ☆☆☆
東映/'72/伊藤欽也監督、梶芽衣子、白石加代子
女囚さそり/701号恨み節 ☆☆☆
東映/'73/長谷部安春監督、梶芽衣子、田村正和
仁義なき戦い/広島死闘篇 ☆☆☆☆
東映/'73/深作欣二監督、菅原文太、北大路欣也
ロイ・ビーン ☆☆☆
米/'73/ジョン・ヒューストン監督、ポール・ニューマン、アンソニー・パーキンス、ジャクリーン・ビセット
西部時代実在した悪徳裁判官の姿を、ユーモラスにセンチメンタルに描かれる。
 
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