TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

内藤やす子 7inch シングル[フィリップス]2

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A面:わたしを棄てたらこわいよ 
   阿久悠作詞/芳野藤丸作曲/甲斐正人編曲
B面:翔びそこない
   阿久悠作詞/芳野藤丸作曲/中村暢之編曲
1986年4月発売

 「ニューブレンド・ハイニッカ」のCMソングとして作られた15作目。
 両面とも「こころ乱して 運命かえて」の阿久悠&芳野藤丸コンビで、久々に歌謡曲らしい楽曲に戻った。

 マティスの「イカルス」を真似たイラストと、インパクトあるタイトルをレタリングだけで見せたジャケットは目を惹き、古風な女と男の生き方を描く阿久悠の世界とミスマッチなところが面白い。
 阿久悠の描く男と女の世界は、男をたて、男にどこまでもついていく、古風な女の生き方だろうか。しかし実は、男はしっかり女に見透かされ、男は女の掌から逃れることはできない。そんな男の生き方のほうが、平和だと思う……。

 深く重い男女の関係を嫌い、お洒落な関係を好む時代が見えてきたのだろう。B面「翔びそこない」は、そんなカッコいい生き方から外れた女の演歌。


    ◇

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A面:あんた 
   荒木とよひさ作詞/三木たかし作曲/瀬尾一三編曲
B面:さりげなくLONELY NIGHT
   佐藤三樹夫作詞・作曲・編曲
1986年10月発売

 通算16作目は、この年に「時の流れに身をまかせ」を放った荒木とよひさ&三木たかしコンビ。
 五社英雄が撮った東映映画『極道の妻たち』シリーズの第1作目挿入歌で、内藤やす子も映画に出演している。

 「うちは極道に惚れたんやない! 惚れた男が、たまたま極道やったんや」
 「あほんだら! 撃てるもんなら、撃ってみぃ」
 岩下志麻の決めゼリフが名台詞にもなったヒット映画。この挿入歌も、ヒットメーカーの頑強な歌謡曲世界でこの第1作目を支えている。

 B面の「さりげなくLONELY NIGHT」は、ダルな浮遊感にあふれるブルーズの世界。
 2本のアコースティック・ギターだけで奏でられるスローバラードは、小さなライヴハウスで聴きたくなるようなカッコいいサウンドで、アコースティック・ギターのユニゾンが、主人公の女性の部屋に哀しみを運んでくるかのように、美しくも哀しい名曲である。


    ◇

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A面:涙の色 
   竹花いち子作詞/亀井登志夫作曲/清水信之編曲
B面:BYE BYE YESTERDAY
   山本アキラ作詞・作曲/松井忠重編曲
1986年12月発売

 通算17作目は、フィップスでの最後のシングル。
 「涙の色」は松竹映画『青春かけおち篇』の主題歌で、映画は大竹しのぶと風間杜夫主演のつかこうへい作品の映像化(脚本もつかこうへい)で、桃井かおりと松坂慶子の『自由な女神たち』との併映作だった。

 ここ何曲かCMタイアップや映画の主題歌がつづいたが、これは逆に言えば、CMや映画・TVの主題歌でないと新曲をリリースしにくい時代になって来たことだろうな。バブル景気に突入する前のこと。

 まぁ、それとは関係なく、この「涙の色」はイイ曲。B面「BYE BYE YESTERDAY」ともメロウな感じが素敵だ。

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