TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

内藤やす子 7inch シングル[フィリップス]1

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A面:こころ乱して運命かえて 
   阿久悠作詞/芳野藤丸作曲/甲斐正人編曲
B面:哀しみゆらゆら
   中村ブン作詞/小坂恭子曲/藤田大士編曲
1983年1月発売

 1年半ぶりのシングルはフィリップに移籍しての第1作。
 東映映画『人生劇場』(深作欣二/佐藤純彌/中島貞男共同監督)の主題歌としてリリースされた通算11作目となる。
 この「こころ乱して運命かえて」の裏話として、阿久悠が深作監督にA面B面用に書いた二篇の詞を見せた際、監督から二篇を混ぜてくれと言われたという。
 阿久悠らしい骨太な男と女の世界が、芳野藤丸の雄大なメロディに乗り、内藤やす子の惚れ惚れするブルージーな歌声で物語られるこの曲は、内藤やす子がいい女ぶりで写っているジャケットも含め、全シングルの中でも好きな一枚だ。内藤やす子にとって久々のヒット曲である。

 この曲を収録したオリジナル・アルバム『こころ乱して運命かえて』の帯裏に、内藤やす子がコメントを寄せている。抜粋してみる。

こんにちは、内藤やす子です。私、歌手です。最近、やっと何故生きるのか、何故唄うのかを、掴んだ様な気がします。フツフツと湧き上がる生命の源をこの目で、しっかりと見る事ができました。心に痛みを感じ、悩み、踠き、今、ひとつの歌にめぐり逢う事ができました。「こころ乱して 運命かえて」。唄う事しか出来ない私は、唄う事によって安らぎをもたらし、人間の平和を考える。そうしたものの“ひとかけら”でもお役に立つ事が、私の使命だと思っております。

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side 1
01. こころ乱して 運命かえて
02. いくじなし
03. 酔ヶ浜
04. とまり木
05. ないないづくし

side 2
01. ハートGIZA・GIZA
02. Don't Stop The Music
03. 雨のセレナーデ
04. すみれ
05. 1日の終り


 side1の2~5は、80年代になっての再録音ヴァージョンで、これがなかなか良いのだ。side2も含め、このアルバムは大のお気に入りとなっている。


    ◇

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A面:ラヴ・イズ・オーヴァー 
   伊藤薫作詞・作曲/中村暢之編曲
B面:あなたにはわからない
   康珍化作詞/亀井登志夫作曲/鷺巣詞郎編曲
1983年10月発売

 この歌はもともと1979年にリリースされた欧陽菲菲の「うわさのディスコ・クィーン」のB面曲で、欧陽菲菲がずっと歌いつづけてきたことで1980年にA面曲として再リリースされた楽曲。欧陽菲菲自身、何度もアレンジを変えて発売しており、1983年には内藤やす子のほかに、ニック・ニューサ、黛ジュン、やしきたかじんらが競作に加わり大ヒットしている。
 歌の巧いシンガーの定番であろう、毎年、誰かがカヴァーしている。
 内藤やす子はこの後「ラヴ・イズ・オーヴァー」を含むカヴァー・アルバムをリリースした。

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I Miss You~愛のつづれ織り~
side 1
01. 悪女
02. とまどいトワイライト
03. 夏をあきらめて
04. ラブ・イズ・オーヴァー
05. ジョニイへの伝言

side 2
01. 涙のシークレット・ラブ
02. 悲しい色やね
03. 夢芝居
04. 翳りゆく部屋
05. SACHIKO


 全10曲の選曲で、「悪女」が意外といい。
 宇崎竜童作品の「とまどいトワイライト」「涙のシークレット・ラブ」や、上田正樹の「悲しい色やね」などブルージィーな曲は、さすが圧倒的な歌唱力とハスキーヴォイスで聴かせてくれるのだが、「夏をあきらめて」とか「翳りゆく部屋」などは彼女に似合わないなと思っている。BGM程度に聴き、レコードは棚の奥の方に仕舞われたままである。

 このあとも、フィリップスからは『HOLD ME』のタイトルで全曲カヴァーのアルバムがリリースされたが、興味は完全に失せ、何枚かのオリジナル曲のシングル以外は縁を切ることになる。
 (ただし後年、2000年代になって発売されたベスト盤においてカヴァー曲に触れ、案外良い曲もあったんだなと再認識している。「つぐない」や「六本木心中」などはいいね)


    ◇

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A面:野暮 
   小椋佳作詞/川島康子作曲・小椋佳補作曲/川口真編曲
B面:家へおいでよ
   門谷憲二作詞/武谷光作曲/川口真編曲
1984年5月発売

 通算13作目は、内藤やす子がワンピースを着ている珍しいジャケット。
 ワンピースの柄といい、パンプスといい、なかなかお似合いではないの。


    ◇

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A面:六本木ララバイ 
   エド山口作詞/エド山口・岡田史郎作曲/松井忠重編曲
B面:YESTERDAY NIGHT
   康珍化作詞/亀井登志夫作曲/鷺巣詞郎編曲
1984年10月発売

 大ヒットしたシングル14作目で、1989年のNHK紅白歌合戦に初出場してこの歌を歌った。
 なぜか、あまり好きじゃなかったな。
 2nd ヴァージョンとしてジャケット違いがあるが、大倉瞬二の写真を大胆な構図でデザインしたこちらの方が好き。

 B面「YESTERDAY NIGHT」は「ラヴ・イズ・オーヴァー」の頃に作られたAOR風の曲。都会でトレンディな暮らしをしている女性が浮かんでくる。

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