TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「ブルーマーダー」誉田哲也



あなた、ブルーマーダーを知ってる?
この街を牛耳っている、怪物のことよ

姫川玲子
常に彼女とともに捜査にあたっていた菊田和男
『インビジブルレイン』で玲子とコンビを組んだベテラン刑事・下井
そして、悪徳脱法刑事・ガンテツ

謎めいた連続殺人事件
殺意は、刑事たちにも牙をむきはじめる
超人気シリーズ、緊迫の新展開!   〈帯惹句より〉



 2012年1月から9月まで「小説宝石」で連載されていた姫川玲子シリーズの新作が早、単行本で刊行された。これは多分に、2013年1月26日公開の『ストロベリーナイト劇場版:インビジブルレイン』に照準を合わせたものだろうが、こんなに早い刊行は喜ばしいところだ。

 姫川玲子が『インビジブルレイン』の最後に迎えた大きな転機から1年。
 姫川班は解散され、所轄に移動になった玲子の管轄で、残忍な連続殺人事件が起こる。
 一方、菊田も脱走犯を追っていた。
 ベテラン刑事の下井は、彼のもとでSとして働き7年前に行方不明になった木野の行方を追っていた。
 裏社会のダニばかりを狙い打ちする殺人犯“ブルーマーダー”は、玲子と菊田と下井を結びつけ、やがて刑事たちにも牙をむきだした。
 果たして“ブルーマーダー”とは…………?

    ◇

 誉田作品は、小説世界が現実の時間と同じように進んでおり、そのほとんどのシリーズ作品の時間軸に整合性を持たせ展開している。

 『インビジブルレイン』での玲子と菊田の不本意な関係性が、本作ではクライマックスで大きな感動を生むようになっている。
 その流れ、素晴らしい展開に、思わず感嘆!
 相変わらずグロテスクな殺人シーンもますますエスカレートしており、それも含めて傑作である。

 第1章において、まったく予想だにしなかった記述に出くわす。プロット上必要ならば主要人物でさえ死亡させてしなう誉田哲也らしく、この展開にまず「やられた」なのである。

 竹内結子の連続ドラマ『ストロベリーナイト』でファンになったひとたちは、とりあえず映画『ストロベリーナイト:劇場版〈インビジブルレイン〉』を観てからか、『インビジブルレイン』を読んでからがいいだろう。
 そして、テレビドラマのシーズン2があるとするならば、シーズン1を裏切る展開にファンはどんな反応をするのだろうか。

ブルーマーダー/誉田哲也
【光文社】
定価 1,680円(税込み)

★Book Review「女の敵」★
★Book Review「感染遊戯」★
★Book Review「インビジブルレイン」★
★Book Review「ソウルケイジ&シンメトリー」★

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