TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

う・ふ・ふ、由紀さおり 宇崎竜童を歌う



 由紀さおりの70年代のアルバム8タイトルが、紙ジャケで初CD化された。
 何年か前に1stアルバム『夜明けのスキャット』が紙ジャケ仕様で発売されているが、それ以外の多数のアルバムは眠ったままになっていた現状でのリリースは、多分にピンク&マルティーニとの共演で世界的にヒットした『1969』のお陰だ。
 1968年リリースの2ndアルバム『 由紀さおりの美しき世界』以外は、70年代に残したカヴァー曲満載のアルバム『 あなたと夜と音楽と〜由紀さおりの魅力〜』『 この愛を永遠に』『 男のこころ〜由紀さおり フランシス・レイを歌う』『 故郷〜由紀さおり ビッグ・ヒットを歌う』『 恋文』『 みち潮』『う・ふ・ふ~由紀さおり 宇崎竜童を歌う』がチョイスされている。

 購入したのは一番欲しかったアルバムで、何かこれが一番早く無くなりそうだった『由紀さおり 宇崎竜童を歌う』。


01. う・ふ・ふ
02. 横須賀ストーリー(org:山口百恵)
03. サヨナラは嫌いな言葉(org:研ナオコ)
04. 硝子坂(org:木之内みどり/高田みずえ)
05. ワン・デイ
06. 夢先案内人(org:山口百恵)
07. ふらりふられて
08. 愛人(アマン)(org:木の実ナナ)
09. 涙のシークレット・ラヴ(org:ダウン・タウン・ブギウギ・バンド)
10. 欲しいものは(org:梶芽衣子)
11. 風恋歌
12. 想い出ぼろぼろ(org:内藤やす子)



 由紀さおりがそれまでのイメージを打破するために宇崎竜童に楽曲を依頼し、艶っぽい大人の歌謡曲を歌ったのが「ふらりふられて(cw/風恋歌)」と「う・ふ・ふ(cw/ワン・デイ)」だった。
 通算17作目となる[宇崎竜童作品集](1977年8月リリース)は、日本調の旋律が印象的な「う・ふ・ふ」を1曲目に、やさぐれ歌謡調の「ふらりふられて」を挟んで、竜童歌謡の大ヒット曲集となっている。名曲揃いである。
 「手紙」や「恋文」の大人の歌もいいが、宇崎竜童のロック歌謡・ブルース歌謡に乗ってスパークする色気もありだな。
 
 どんなジャンルの歌でも素晴らしい歌唱力で魅了させてくれるヴォーカリスト由紀さおりが、宇崎竜童との名パートナー島 武実と阿木燿子の詞によるアダルトな歌謡曲の世界を、十二分に聴かせてくれる好アルバムである。

 木之内みどりのアルバムのタイトル曲だった「硝子坂」は、か細く弱々しく歌う木之内みどりよりも(これもまた好きなんだけどね)リメイクした高田みずえのドスの効いた歌唱力で大ヒットしたが、由紀さおりの歌唱は、綺羅綺羅と消えていく少女の心を見事に写し取っている。

 「横須賀ストーリー」「夢先案内人」はメロウ感を楽しみ、やさぐれ女の心情を乾いた情感で歌った梶芽衣子の「欲しいものは」は、由紀さおりにかかるとしっとりと女心が漂うアダルトなムードに変わる。
 そして、切ない女性の心の葛藤を哀愁感いっぱいに歌った木の実ナナの「愛人(アマン)」はカンツォーネ風にドラマチック性を帯び、どの曲もみんな“歌謡曲”として成り立っているところが素晴らしいのである。






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