TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

カルメン・マキ、日本のロック・クイーン誕生を飾った名盤復刻

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カルメン・マキ/ブルース・クリエイション

 カルメン・マキが日本の女性ロック・ヴォーカリストの先駆として、カルメン・マキ&OZで「午前1時のスケッチ」を発売したのは1974年11月。「時には母のない子のように」でアイドル的スターになったがその虚像に後ろめたさを感じたマキが、ロックに覚醒してから約4年の月日が経っていた。

 70年代初めの日本においてロックは、まだまだアンダーグラウンドな位置づけ。女性ロッカーが皆無だった(和製グレイス・スリックと言われた麻生レミは渡米中だった)日本のロック界でバンドの女性ヴォーカリストを目指したマキは、まず、近田晴夫らとタイムマシーンというバンドを結成しており、音源は残されていないがその演奏は聴いている。

 1970年、海外ロック・アーティストの来日公演第1号となったジョン・メイオールが出演した『日劇ロック・カーニヴァル#1』がそれで、12月19日から7日間行われた。ぼくが名古屋から親友と一緒に観に行ったのは22日。メイオール・トリオ(withハービー・マンデル、ラリー・テイラー)以外の出演は、成毛滋グループ、ゴールデン・カップス、ミッキー・カーチス&サムライ、猪俣猛&サウンドリミテット、そしてカルメン・マキ&ライムマシーンだった。
 成毛滋のギターは強烈だったし、猪俣猛のドラムは圧倒的な迫力………で、カルメン・マキは………印象に残っていないんだな、ホントは。

 マキのバンドとしての足跡を最初に残したのが、1971年発売のこのアルバム。
 ブルース・クリエイションとのセッション・アルバムは、日本のブルース・ロックの傑作のひとつと云えるだろうし、ブルース・クリエイションとしても2ndアルバム『悪魔と11人の子供たち』を同時リリースし、こちらも日本ROCKの幕開けに相応しい名盤となっている。
 その時、カルメン・マキ20歳、ブルース・クリエイションのギタリスト竹田和夫は若干18歳。(デビューアルバム時は16歳の高校生で天才ギタリストの異名を得ていた。)
 重いリフとストレートなフレーズで演奏する竹田のギターの音色が、マキのメタリックなハイトーン・ヴォイスと見事に絡み合っている。

 カルメン・マキはこの後竹田の紹介で、これまた若き天才ギタリスト春日博文と出会い、“OZ”結成へと歩んでいくのだ。

 今回の復刻リリースは、オリジナル・アナログに倣ってW紙ジャケット仕様(オリジナル帯&ツヤ消)の高音質盤。意味分んないがオマケに缶バッジまで付いているが、永らく廃盤状態だっただけに待望の一枚なのである。

 3曲のカヴァーと、竹田のオリジナル5曲。すべて英語歌詞で歌われる。

01. UNDERSTAND
02. AND YOU
03. LOAD,I CAN'T BE GOING NO MORE
04. EMPTY HEART(空しい心)
05. MOTHERLESS CHILD(母のない子)
06. I CAN'T LIVE FOR TODAY(今日を生きられない)
07. MEAN OLD BOOGIE
08. ST.JAMES INFIRMARY(セント・ジェイムス病院)

 ハード・ロックに疾走する「UNDERSTAND」、ゴスペルタッチなスローブルース「LOAD,I CAN'T BE GOING NO MORE」も聴きものだが、トラディショナルな「MOTHERLESS CHILD(母のない子)」と「ST.JAMES INFIRMARY(セント・ジェイムス病院)」は見事にブリティッシュ・ロックにアレンジされ、マキの歌声も堂に入った名曲に仕上がっている。絶対に聞き逃せないアルバムである。

★午前1時のスケッチ★


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