TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「ストロベリーナイト」#11:ソウルケイジ

★ソウルケイジ: part3★

 姫川玲子シリーズの最終回。連ドラが、このまま終わるとは思っていなかったが………。

 「親と子の情愛」というテーマが貫かれ、玲子の母親への意思表示もひとつのケジメとして成りたったわけで、原作のテイストを崩さず巧くまとめた最終回であった。
 原作ファンにとって、どこも不満はない展開だ。


 「人間って、そんなに利口じゃないんだよ」

 最後の最後で、任意聴取の場で見せ場を作り「いい奴じゃん」って思わせた鮫島(笑)……じゃなくて日下 守。遠藤憲一の渋みがキマってる。
 語り始めたとき、玲子の顔もいいアングルに治まり、「父親ほど、不器用生き物はいなくってな。自分勝手で、格好悪くて、うまく抱きしめることもできない」などと、日下は自分自身にハッパをかけ、玲子も父親や母親の情愛へ想像力が働き思いやる気持ちが沸き起こる。高岡の“父性”が、日下と姫川を目覚めさす流れとして巧く描かれていた。

 病室で母親を抱きしめ、クールに立ち去る玲子。
 父親の笑顔と、“あの日”から初めて涙を見せる母親の想いは、しっかり玲子の後ろ姿に届いているだろう。
 原作にない玲子の家族の愛情模様は、連ドラで見事に終結していた。これは、印象的で心に残るシーンとして気持ちいい。

 さて、途中、ガンテツが井岡と葉山に対して「腰巾着1号・2号・3号」と言い放ち登場。葉山には、トラウマである刺された家庭教師の名前が姫川と同じ「レイコ」だと知っていることを明かす………これ、続編への伏線じゃないの、と、大いなる期待を膨らませながら本編は進行していく。

 葉山に近づくガンテツ………第6話「感染遊戯」のところでも書いたが、原作と違う犯人の状況では、本当の闇は未だ解決していない状態だった。
 いつか、ここに触れていかないことには姫川玲子シリーズは終わらないと思っていた。
 オリジナル・ストーリーだったなら、シーズン2、3……と続いていってもいいくらい、濃いキャラクター満載のドラマだったが、あくまで原作重視。エンディングでダメ押しのガンテツ登場シーンを見せて、さあ、特報!
 まさに、当然の帰結としての映画化決定! 注目である。

 さて、そうなると何を原作にするのか………警察上層部を巻き込んだスキャンダラスな「インビジブルレイン」事件をメインに、ガンテツの葉山への思惑がある「感染遊戯」の闇の部分や連載中の「ブルーマーダー」を取り入れるか? 殉職した大塚巡査のエピソードも織り込まれるといいのだが……。

    ◇

原作:誉田哲也
脚本:龍居由佳里
演出:佐藤祐市
音楽:林ゆうき
主題歌:「ミセナイナミダハ、きっといつか」GReeeeN
出演:竹内結子、西島秀俊、宇梶剛士、高嶋政宏、小出恵介、丸山隆平、生瀬勝久、遠藤憲一、渡辺いっけい、武田鉄矢/手塚理美、大和田獏 /石黒賢、濱田岳、蓮佛美沙子、池田鉄洋

2012年3月20日放送


★「ストロベリーナイト」#10:ソウルケイジ: part2★
★「ストロベリーナイト」#9:ソウルケイジ: part1★
★「ストロベリーナイト」#8:悪しき実: part2★
★「ストロベリーナイト」#7:悪しき実: part1★
★「ストロベリーナイト」#6:感染遊戯★
★「ストロベリーナイト」#5:過ぎた正義: part2★
★「ストロベリーナイト」#4:過ぎた正義: part1★
★「ストロベリーナイト」#3:右では殴らない: part2★
★「ストロベリーナイト」#2:右では殴らない: part1★
★「ストロベリーナイト」#1:シンメトリー★
★「ストロベリーナイト」 レジェンド★
★Book Review「女の敵」★
★Book Review「感染遊戯」★
★Book Review「インビジブルレイン」★
★Book Review「ソウルケイジ&シンメトリー」★

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