TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

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「ストロベリーナイト」#5:過ぎた正義

★過ぎた正義: part2~選ばれた殺意★

 連作集『感染遊戯』の中にも登場する倉田修二が、時折回想することで明らかにされた息子の事案をドラマの後編に持ってきたわけで………。
 ドラマにしてみると倉田英樹が起こした事件捜査の雑さが丸見えなのだが、事件解決より倉田修二の心の闇に焦点を当てた物語なので、過ぎたる理念を持った男の悲劇として見れば、十分に深いドラマになっていた。

 高い正義感と価値観を求めるあまり、狭まった理想を息子にまで当て嵌めてしまう倉田が、親であるのか刑事であるのか、その狭間で揺れた哀しき男、杉本哲太の慟哭はガツンとくる。

 「早く楽になろうとなんて、しないでくださいね。あなたには、苦しんで苦しんで、カラカラになるまで苦しみ抜いてから死んでもらわないと、辻褄が合いませんから」

 打ち拉ぐ倉田に姫川が吐く言葉は恐ろしく残酷で、竹内結子の迫力ある顔がとても美しく魅とれてしまった。

 ラストでのガンテツと姫川の会話で、倉田が全ての殺人を自白したかのように聞こえるが、原作では倉田が3人のならず者を殺めた証拠は見つからず、結局、所轄が一度事故として処理した事案は覆されることなく、倉田修二は己の原罪と贖罪を抱えながら生きていくわけで、ドラマの曖昧さもいいけれど、小説では今後も、暗く重い十字架を背負ったキャラクターとして登場する予感を持たせているだけに、余分な台詞に聞こえたりもした。

 「親だって壊れる。親だから壊れる」
 
 姫川の心の根っこにある言葉として葉山に向けられた言葉だが、姫川と両親とのわだかまりが解かれる日がくるのだろうか……。

    ◇

原作:誉田哲也
脚本:旺季志ずか
演出:石川淳一
音楽:林ゆうき
主題歌:「ミセナイナミダハ、きっといつか」GReeeeN
出演:竹内結子、西島秀俊、宇梶剛士、高嶋政宏、小出恵介、丸山隆平 、武田鉄矢/杉本哲太、石黒英雄

2012年2月7日放送


★「ストロベリーナイト」#4:過ぎた正義: part1★
★「ストロベリーナイト」#3:右では殴らない: part2★
★「ストロベリーナイト」#2:右では殴らない: part1★
★「ストロベリーナイト」#1:シンメトリー★
★ストロベリーナイト レジェンド★
★「姫川玲子シリーズ」誉田哲也★

  

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Comment

ちゃーすけ says... "手塚さん"
手塚里美さんが、娘を愛してるんだろうけど、それだけに接すると姫川がグッタリする母親をうまく演じてますよね。
ガンテツの武田さんが演じた「リミット」や「ジョーカー」も思い出して見ていました。
2012.02.09 00:33 | URL | #a2H6GHBU [edit]
mickmac says... "Re: 手塚さん"
>ちゃーすけさん


>姫川がグッタリする母親をうまく演じてますよね。

スペシャルの時は、ちょっと口うるさいだけの母親かと思っていましたが、連ドラ初回で、本当に引いてしまいそうなくらいのエキセントリックな演技を見せられて、そのワンシーンで姫川の家族が壊れかけている様がよく出ていました。
大和田獏さん演じる父親の心の内が見えてくるのは、来週あたりでしょうか……。

刑事と犯人、刑事と刑事、刑事と被害者、刑事と家族………きれいごとではない人間同士のぶつかり合いが、このドラマの核として見応えがあるのですよね。

>「リミット」や「ジョーカー」も思い出して見ていました。

遊川和彦さん脚本の「リミット2」も、人間同士の怒りのドラマでした。
「リミット2」での武田さんが、この壮絶な過去と絶望を抱えた倉田にダブりますね。
ガンテツの荒っぽい捜査の裏にも何かあるのかもしれない………原作にない人物像をもっと見てみたいです。

今後、遠藤憲一さん演じる日下とガンテツとの確執も明かされると思いますので楽しみです。
2012.02.09 12:39 | URL | #- [edit]

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