TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「ストロベリーナイト」#4:過ぎた正義

★過ぎた正義: part1★

 姫川玲子(竹内結子)は在庁勤務時、少年刑務所をたびたび訪れていた。収監されている倉田英樹と面会することと、彼の父親倉田修二(杉本哲太)に会うことを目的にしていた。
 10回目かの訪問時、倉田と遭遇する………。

 その3か月前。葉山巡査長が姫川班に配属になった日、玲子は監察医の國奥から一通の手紙とファイルを受け取る。ファイルには連続した2件の不審死が報告され、國奥は事件性を疑っていた。
 1人目は女子高校生を監禁殺害して捕まったが心神喪失で無罪となった男で、交通事故で死亡。
 2人目は女子児童暴行殺人で捕まり2年で出所した男。こちらは薬物中毒での死亡が報告されている。
 気なった姫川は死亡した男たちの周辺を調べ始めるが、そんな中、女子中学生を監禁殺害し2年で出所してきた男が転落死した。
 3人の共通点としてたったひとつ見つけたことは、3人を逮捕した刑事の名前が倉田修二ということだった。

    ◇

 法では裁ききれなかった犯罪者たちと、元刑事の倉田修二の過去との因縁。
 事件の真相を姫川の推理だけで語る物語は、終盤の姫川と倉田の対決が見どころだが、対峙しているところに今泉係長(高嶋政宏)から臨場要請の電話がかかり、倉田は「じゃあな」と口の動きだけを姫川に残し去って行く印象的なラストシーン。原作どおりここで終わってもいいのにと思えるくらい、杉本哲太が格好良かったぞ。

 姫川が少年刑務所を訪れる何回かのなかに、下坂美樹との対峙で傷めた右手が映されたことで、ドラマは時系列を尊重して進行するようだが、今週は葉山巡査長(小出恵介)が姫川班に移動してきた3ヶ月前に話を戻して始まる。
 前回、クローンカードの密売人とコンタクトしたことで姫川から誉められ頬を緩ませた葉山だったが、やはり最初は主任が女性だったことに戸惑ったわけで、ぎこちない葉山の姿が見られる。

 「こんな危ない現場に守らなくちゃいけない女性がいるなんて、おかしいでしょ」
 「正しいことが、あまりに通らない世の中だから………警察官は、それが出来ると信じているから」
 葉山の正義が、彼のトラウマからきていることが提示される。

 その新人葉山の態度に姫川が腹を立てるところで
 姫川「ありえないでしょ、巡査長が警部補の言うこと聞かないなんて」
 菊田「イライラしているとお肌に悪いですよ」
 姫川「お肌?」
 菊田「……」
 姫川「お肌って云った?」「お肌?」「お肌?」

 姫川が菊田(西島秀俊)には何でも言えてしまう信頼関係が見えるシーンで、笑いを提供する井岡(生瀬勝久)がいない今回のくすぐり場面はココ。
 姫川の可愛げのある意地悪さと菊田の純情はいい具合なんだけどなぁ、姫川が菊田の気持ちを分かってないんだから……歯がゆいふたりのシーン(井岡も混じり三人になるが)は毎週楽しみだ。
 
 そして今回のガンテツ(武田鉄矢)と姫川の見せ場(?)は、ガンテツが姫川に頭を下げさせる仕草。慇懃無礼がごく当たり前の中年刑事ガンテツの捨て台詞が、毎回楽しみになってくるのもマゾヒスティックな感じだな。

 次週後編は、『感染遊戯』に納めらた倉田修二の前日談(「連鎖誘導/チェイントラップ」)と後日談(「推定有罪/プロバブリィギルティ」)をまとめるのだろう。
 人が人を殺す理由に正義なんて関係ない。ただ「選択」の問題だという倉田に、姫川が投げるかける言葉が凄いと思う。

 [蛇足]今泉係長からかかってきた臨場要請の事案が、今後の事件(「悪しき実」)に関わりあると面白いのだが………。

    ◇

原作:誉田哲也
脚本:旺季志ずか
演出:石川淳一
音楽:林ゆうき
主題歌:「ミセナイナミダハ、きっといつか」GReeeeN
出演:竹内結子、西島秀俊、宇梶剛士、高嶋政宏、小出恵介、丸山隆平 、武田鉄矢/杉本哲太、石黒英雄

2012年1月31日放送


★「ストロベリーナイト」#3:右では殴らない: part2★
★「ストロベリーナイト」#2:右では殴らない: part1★
★「ストロベリーナイト」#1:シンメトリー★
★ストロベリーナイト レジェンド★
★「姫川玲子シリーズ」誉田哲也★

  

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