TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

Some Girlsに戻ったクロディーヌ



Some Girls : Deluxe Edition / The Rolling Stones

 「ミス・ユー」「ビースト・オブ・バーデン」「ジャスト・イマジネーション」など有名曲が多いストーンズの1978年のアルバムが、アウトテイクを引っ提げて2枚組CDで戻ってきたぞ。
 この時期のレコーディング・セッションでは数多くのアウトテイクが存在し、また多くの名曲が生まれていて、今回このデラックス・エディションにおいて、その中から未発表音源12曲(「ソー・ヤング」は既に別ヴァージョンがリリースされていたが)が公式にリリースされた。
 ストーンズ・ファンの世間では、蔵出し映像の『Live in Texas '78』や音楽配信された幻のライヴ音源『Brussels Affair '73』で盛り上がっているが、ぼくはとりあえずこのアアウトテイクに満足している次第。
 12月7日に日本盤がリリースされるが、アウトテイクが目的でボーナス曲を気にしなければ安い(日本盤の半額)輸入盤で十分だ。(『Super Deluxe Edition』は『Exile on Main St.』同様パスした)

DISC.2
01. Claudine
02. So Young
03. Do You Think I Really Care?
04. When You’re Gone
05. No Spare Parts
06. Don’t Be a Stranger
07. We Had It All (Troy Seals/Donnie Fritts)
08. Tallahassee Lassie (Bob Crewe/Frank C. Slay/Frederick A. Picariello)
09. I Love You Too Much
10. Keep Up Blues
11. You Win Again (Hank Williams)
12. Petrol Blues
13. So Young [piano ver]
〈日本盤ボーナス曲〉

 おお、歌手クロディーヌ・ロンジェの銃事件を歌いお蔵入りした「クロディーヌ」を冒頭にもってきたか………。


 クロディーヌは再び刑務所に戻る
 週末に刑務所に戻る

 スパイダーだけが知っている
 しかし彼は何も語らない

 山小屋に血液  雪の中にも血痕
 彼の頭を一度撃った  彼の胸を2度撃った
 でも裁判官は それは事故だと言う

 おおクロディーヌ
 事故は起こるだろう
 おおクロディーヌ
 クロディーヌは再び刑務所に戻る


 クロディーヌ・ロンジェを知ったのは「恋の面影~007/カジノロワイヤル」か「恋は水色」だったかな。舌足らずで、決して歌が巧いとは云えないけれど、可憐で、囁くような歌声が日本でも人気が出た歌手だった。当時、アンディ・ウイリアムスと結婚していたというのは(かなりの年齢差に)ビックリした。
 そしてアンディと離婚後の1976年、オリンピックのアメリカ代表のスキー選手で“スパイダー”の愛称で親しまれたウラジミール・サビッチが、当時の恋人だったクロディーヌの銃により死亡した事件が起きる。コカインや諸々のことで起訴されたクロディーヌだったが、ミランダ警告を無視した警察の捜査が彼女を過失致死罪(銃の暴発)にとどめ、さらに、3人の子供の養育を鑑み週末だけ刑務所に入るという温情判決が、世界中にスキャンダラスに報じられた。

 この「クロディーヌ」はブートレグで何度も聴きなれている曲だが、キースの荒々しいギターとテンポいいヴギ・ピアノがやっぱり素晴らしい。

 そう云えばクロディーヌ・ロンジェの最後のアルバムは「Let's Spend the Night Together」('72)というタイトル。ストーンズの「夜をぶっ飛ばせ」以外に、ビートルズ(「ドント・レット・ミー・ダウン」)、ニール.ヤング、ポール・マッカートニー、ビーチ・ボーイズ、クリス・クリストファーソンなどの曲をカバーしていたっけ。


 さてストーンズだが、ゴキゲンな曲がつづく。
 ダルなブルース「ウエン・ユア・ゴーン」「キープ・アップ・ブルース」にシビれるのは云うまでもなく、キースが歌うトロイ・シールズとドニー・フリッツ共作の「ウィ・ハッド・イット・オール」は涙もののカントリーバラードだ。
 ロックンロール全開のフレディ・キャノンの「タラハッシー・ラッシー」、ハンク・ウィリアムスの「ユー・ウィン・アゲイン」などカバー曲も素晴らしく、ヴァラエティに富んだルーツ・ミュージックのオンパレードはカントリー・フレイバーに溢れ、ぼくはミックが歌うカントリー・ソングが好きだなと再認識した。
 

 ところで、この時期のセッションにはイアン・マクレガンが参加していたはずなのだが、クレジットにはピアノはすべてイアン・スチュワートとなっているのが不思議なのだが…………

 今回のアウトテイクのほとんどが1978年5th January - 2nd MarchのフランスPathé Marconi Studiosでのセッションなのだが、このセッションにはイアン・マクレガンが参加していないことを知った。だから、すべてのピアノは“STU”で正しく、『Some Girls』には“STU”の代りに“MAC”が参加していたというだけの情報を持ったぼくの、大いなる勘違いだった…………
 ちなみにイアン・マクレガンが参加したのは、1977年10th October - 25th November と 5th - 21st DecemberのフランスPathé Marconi Studiosでの「Miss You」と「Just My Imagination」だけ……… 

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