TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

コメディエンヌ余貴美子の七変化「実演販売人 轟安二郎」

本文は、閉鎖中の余貴美子非公式応援サイト「Y's Passion」に綴ってきた余貴美子出演作品レヴューを再録・加筆修正したものです。敬称略。


演出:猪崎宣昭
脚本:西岡 琢也
出演:内藤剛志、余貴美子、石倉三郎、徳井優、山口もえ、香坂みゆき、鷲尾真知子、佐々木すみ江、左とん平

放送:2000年6月5日/TBS「月曜ドラマスペシャル」


 余貴美子ファンとしては天性のコメディエンヌぶりを紹介しておきたいドラマ。余貴美子の女結婚詐欺師七変化ぶりは秀逸。どこかで再放送があれば是非見て欲しい。

 登場するやいなやオーヴァーアクションで笑いを誘う余貴美子の、美しさからくるギャップの可笑しさは決してイヤミになるのではなく、むしろ愛らしさを感じるのは、サブキャラクターとしての立ち位置に合わせた軽妙さを難なく演じ分けられる彼女ならではの品格であろう。

 主人公の轟・通称ヤス(内藤剛志)は2年前に借金を抱え、金融会社の社長・宇賀神(石倉三郎)と社員の犬山(徳井優)に追われている。母と娘を伊豆の伊東の実家に残し偽名を名乗りながら、自分から4,000万円の金を騙し取った美加(余貴美子)を探すために、実演販売をしながら東京の各地を廻っていた。
 あるデパートで美加を見付けた轟は、金を返して貰うため 美加と一緒に美加の愛人で金貸しの高倉を訪ねる。 ところがそこで高倉の遺体を見つけ、 逃げ出した美加の後を追うようにして轟も高倉の部屋を飛び出すが、逃げる姿を隣室の貞子(鷲尾真知子)に目撃されるなどで事件に関わることになってしまう……。

 真相究明をヤスと美加が協力しながら犯人を探すことになるのかと思いきや、安易にふたりの探偵ごっこにはならない。美加のキャラクターは、あの手この手と甘い言葉を使いながらヤスから逃げ回る道化に徹している。
 シリアスな殺人事件と平行して描かれるヤスと美加のエピソードは、石倉三郎&徳井優コンビをブルースブラザースに見立ててのドタバタ劇。

 余貴美子の七変化は………まずは真っ赤なショートのウィッグを付けて登場。チリチリヘアーになったり真っ白なウィッグを付けたり、タイトスカート姿で男たちを手玉にとる。
 甘い言葉のあ とに「チョロイ、チョロイ」と舌を出し、指をくわえる仕草と、風呂上がりの素肌に男もののシャツを羽織る40代のカマトトぶりはキュート以外に何ものでもない。
  ボブヘアーに水玉模様のワンピース姿はバービー人形さながらのスタイリッシュさで、『テルマ&ルイーズ』の如く砂塵の彼方に消えていく。
 事件解決後のエピローグは、粋な和服姿で石倉三郎や内藤剛志を煙に巻いてトンズラする。シリーズ化されなかったのが残念なほど、このチームのコンビネーションは抜群だった。


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