TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

We Will Rock You

 QUEENの曲をモチーフにしたロック・ミュージカルWe Will Rock Youの東京公演を観て来た。



 このミュージカルがロンドンで初演を迎えたのは2002年。ぼくが初めて観たのは翌2003年の冬で、DOMINION THEATREの最前列で観劇した。ただこのドミニオン劇場は舞台の位置が高く、最前列は最悪席でもあった。いつかもう一度見直したいと思っていたので、この東京公演は大変楽しみだった。

 今回の東京公演はオーストラリア版の上演で、男優も女優もみんなオーストラリア人が演じており、オリジナル版と比べて観てしまうことになったが、セリフや舞台セットが変更されるのは構わないので、これはこれで十分に楽しめた。

 以下は、2003年のオリジナル・ロンドン版のレヴューに加筆修正して記しておきます。

   ☆    ☆    ☆



 ドミニオン劇場は石造りの外観で風格のある古い劇場。写真のように夜のライトアップはなかなか趣がある。ちなみにこの劇場はずっと長いこと『美女と野獣』を公演していて、それを終了してのWe Will Rock Youなのだから、ロンドンでの観客の反応が伺い知れる。

 豪華で派手な舞台装置。ロックコンサートなどで使われるバリライト(コンピュータ作動で縦横無尽に動くライティング)が60基ほど、舞台上には大きなスクリーンと左右に組まれたやぐらには生演奏をするバンドがスタンバイ。スクリーンは何十にも分割されるもので、曲に合わせてアニメーションやCGグラフィックなどが実写映像と共に映し出される。
 ストーリーは実にシンプル。英語が理解出来なくても十分に楽しめる、
 近未来、画一化され管理された社会での独裁者と、愛と自由をシンボルにしたヒッピーたちの戦い。主人公は普通の男の子と女の子。ちょっと冷めてる女の子が、とぼけた男の子にツッコむ掛け合いが面白く大爆笑の連続だ。
 この二人のソロ・ヴォーカルが凄い。特にスカラムーシュ役の女優は小柄なのにもの凄い声量で、SOMEBODY TO LOVEを歌う彼女には鳥肌がたった。
 そしてもっと凄いのがキラークイーン役の黒人女優。その貫禄は、ゴスペル歌唱とともに他を圧倒している。KILLER QUEENをソウルフルに歌い上げる迫力には感動する。

 面白いのが、ボヘミアンたちが隠れている場所がTOTTENHAM COURT ROADという設定だ。そこは、このドミニオン劇場のある場所で、チューブ(地下鉄)のホームが舞台にセットされているときは、ちょうど観客たちの下にレジスタンスたちが隠れているという感じがするのだ。(当然、東京版はセットが違う。まさか大江戸線と言う訳にはいかないな。)
 ボヘミアンたちの名前は、ミック・ジャガー、プリンス、ブルース・スプリグスティーン、ポール・マッカートニーとシャレていて、ブリトニー・スピアーズを名乗るのが“黒人男性”というところは特に大爆笑だった。


 これを観て思ったことは、やはり英国はROCKの国です。ロックナンバーばかりのこのミュージカルに、壮年はもとより老年の夫婦づれまでもが若者以上に多いこと。それもラストナンバーのWe Will Rock Youでは、コブシを振り上げ、手拍子足拍子の大合唱なのだから驚く。縦横無尽に動くライトともどもミュージカルがロックコンサート化します。それが終わったあと、舞台のスクリーンに『Do You Have Bohemian Rhapsody?』と写り大団円を迎えるのだが、このBohemian Rhapsodyは英国人にとってはビートルズ以上に人気のある曲。当然、これが歌われないことには終わらないのだ。

   ☆    ☆    ☆

 さて、今回日本のみの選曲となったI Was Born To Love Youは、本来フレディのソロアルバムの中の1曲。木村拓哉のドラマのおかげで日本の若い世代へのサービ スとなり、オリジナルの舞台より長いエンディングになりました。

 この舞台を観てあらためて感じたことは、ロックの原点は反抗の音楽だったこと。
 これをいつまでも忘れないで欲しい………。

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