TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

女は苦しむ女を見るのが好き*「美しい隣人」



脚本:神山由美子
演出:今井和久
出演:仲間由紀恵、檀れい、三浦理恵子、鈴木砂羽、渡部篤郎、草笛光子、小林正寛、藤井美菜
第1回放送:2011年1月11日 フジテレビ

    ◇

 蜷川実花撮影のポスターがいやに昼メロっぽかったり、「女は苦しむ女を見るのが好き」なんて云うキャッチコピーに、このドラマはドロドロした不倫モノかと敬遠気味だったのだが、これが、予想以上に大人が楽しめるミステリーであった。

 ドラマの舞台は海を見渡す新興住宅地。ある夏の日、絵里子(壇れい)のひとり息子が行方不明になり、夫(渡部篤郎)や警察の必死の捜査の末、無事発見されるという事件から幕を開ける。同じ日、近くの池で絵里子の息子と同じくらいの年格好の男の子が遺体で発見される事故が起こっていた。
 そして一年後。平穏に暮らしていた絵里子の隣家に、外国人の夫を持つマイヤー沙希(仲間由紀恵)と名乗る女性が越してきた………。

    ◇

 魔性の女が幸せな家庭の主婦をワナに陥れていったり、穏やかな隣人の不気味な行動をホラータッチで描くサスペンスは、昔からいろんな小説や映画で扱われている素材。
 そんな中でこのドラマには、およそ十数年前テレビドラマにミステリーブームを巻き起こした野沢尚のいくつかのドラマが思い起された。

 閑静な住宅地を舞台に、家族に災いが降り掛かるのが『眠れぬ夜を抱いて』
 つばの大きな帽子と深紅のワンピースで登場するヒロインは『緋色の記憶』
 夫に近づく魔性の女〈ファム・ファタール〉は『水曜日の情事』等々………

 脚本の神山由美子は野沢尚とはほぼ同年代の作家。彼女から野沢ワールドのテイストを感じるのが嬉しい感じもする。

 そして、米倉涼子と釈由美子のバトルで魅せた『黒革の手帖」や、女たちの悪巧みが見事だった「わるいやつら」を手掛けた神山由美子だけあって、今回の麗しき女優のダブルキャストのバトルには期待するばかり。
 ドラマの前半は仲間由紀恵の攻勢で、後半は壇れいが反撃するおんなの闘いになるのだろうか。

 女というのは、様々な感情を心のどこかでチロチロと燃やし続けながら生活している。
 男には理解できない“女の感情”は、そのまま“女の妖しさ”となって輝くのが、女という生き物だ。
 沙希の優しさの裏に隠されたもうひとつの女の顔が、得体の知れない怖さを含み不気味。視聴者は、沙希が絵里子に何かしらの悪意を抱いて引っ越してきたことが判っているので、どこで沙希の“ウラの顔”が垣間みられるのかと思って見ている。それを逆手にとり、なかなか表現しない演出にサスペンスを感じてくるのだから面白い。

 今後は、どんな風に捻ったプロットになっていくのか………。
 沙希に対する絵里子の息子の駿の行動が不可解だし、行方不明になった駿を助けた無口な青年にも秘密がありそうだし、ママ友の三浦理恵子の嫉妬や、ドラマ開始早々に引っ越して行った元隣人の鈴木砂羽も当然絡んでくるだろうから、視聴者が気持ちよく欺かれる展開を期待するばかりだ。

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Comment

ちゃーすけ says... "おもしろそうですよね"
これ、おもしろそうですよね。
先の展開が楽しみ。
どうせなら「女の怖さ、覗いてみます?」ぐらい言っても良かったんじゃないかと。
そんなことを思うぐらい、沙希のこれからの行動に期待してます。
今夜は第2回!
どれぐらい、話が進むでしょうか。
2011.01.18 14:10 | URL | #a2H6GHBU [edit]
mickmac says... "Re: おもしろそうですよね"
心理学やプロファイルを扱う警察ものが相変わらず多いこの冬の新ドラマの中で、先の展開を読む楽しみがあるスリラーだから面白いですね。

松下奈緒さん、北川景子ちゃん、財前直見さんのドラマには脱落しそうで、女優ドラマはこれ1本になりそう(笑)。
草ナギくんと田村正和さんのドラマと共に最後まで楽しみますよ。
2011.01.19 11:34 | URL | #- [edit]

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