TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「ロックン・ロール・ジャム '70」



 41年前の1970年1月26日、日比谷の音楽喫茶“ヤングメイツ”に於いて開催されたスーパーセッションの模様を記録したアルバムである。
 出演はモップス、ザ・ハプニングス・フォー、ザ・ゴールデン・カップス、フラワーズで、片言の英語を駆使する内田裕也が司会をしている。

 “スーパーセッション”とは、ミュージシャンが一時的に集まり自由に演奏するスリリングさをコンセプトに、ジャズでは頻繁に行われてきたジャムセッションをロックの場で追求したもので、1968年にレコーディングされたアル・クーパーとマイク・ブルームフィールド、スティーヴ・スティルスによるアルバム『スーパーセッション』が流行の先駆けとなったものだ。

 このライヴはそれに倣い、各バンドの演奏の合間にそれぞれ任意のメンバーがセッション形式で迫力ある演奏を聴かせてくれる。


SIDE A
01 I'm Crying/モップス
02 Jenny Jenny/モップス
03 Don't Bring Me Down/モップス
04 明日は明日の風が吹く/モップス
05 Tobacoo Road/モップス

SIDE B
01 Boom Boom/鈴木ヒロミツとクニ・河内セッション
02 Something/ハプニングス・フォー・プラス・ワン
03 小さな願い/ハプニングス・フォー・プラス・ワン
04 Spinning Wheel/ハプニングス・フォー・プラス・ワン
05 ケンタッキーの青い月/ハプニングス・フォー・プラス・ワン
06 Right Time/ハプニングス・フォー・プラス・ワン

SIDE C
01 Till The End Of Time/デイヴ平尾とクニ・河内セッション
02 Micky/ゴールデン・カップス
03 Killing Floor/ゴールデン・カップス
04 フィルモアより遠く離れて/エディ潘セッション

SIDE D
01 All Is Lonelyness/フラワーズ
02 Piece Of My Heart/フラワーズ
03 You Shook Me/フラワーズ
04 Kozmic Blues/フラワーズ
05 How Many More Times/小林勝彦セッション

 A面1曲目はモップスお得意のアニマルズの曲からはじまる。当時のジャズ喫茶の空気を感じさせる鈴木ヒロミツの丁寧なMCがこそばゆいのだが、「Tobacoo Road」などシャウトは熱い。
 「Boom Boom」の鈴木ヒロミツとクニ・河内セッションには、エディ潘と石間秀樹(現・秀機)のギター、ミッキー吉野のハモンド・オルガンなどが加わる豪華な面子だ。

 ハプニングス・フォーはビートルズの「Something」からはじまり、ラテンの味付けがご機嫌な「小さな願い」とブラッド・スエット&ティアーズの「Spinning Wheel」が秀逸。

 カップスのステージは、ミッキー吉野作曲の「Micky」とエディ潘作曲の10分を超える大作「フィルモアより遠く離れて」を熱いジャムセッションで聴かせてくれる。特に「フィルモアより遠く離れて」でのエディのジャズ奏法は聴きモノ。デイヴ平尾のファルセット・ヴォイスが美しい「Till The End Of Time」も聴き逃せない。

 ジェファーソン・エアプレインばりのサイケデリックな「All Is Lonelyness」で始まるフラワーズの演奏は、麻生レミがパワフルにシャウトするジャニスの2曲と、ロバート・プラントを彷彿とさせるジョー・アキラ(現・ジョー山中)のハイトーン・ヴォイスは流石である。

 テンポの速いツェッペリン・ヴァージョン「How Many More Times」をセッションして終わるこのコンサート。GSブームの終焉と、新たなニッポンROCKの幕開けに呼応する企画だったと言える。

    ◇

 “ヤングメイツ”は、ザ・ピーナツや中尾ミエ、伊東ゆかり、園まり、クレイジー・キャッツ、ザ・タイガースなどナベプロ所属のアーティストが出演していた渡辺プロダクション直営のライブハウスで、こんなパンフレットを見つけた。

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