TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

歌う梶芽衣子、BOXリリース!

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 待望の[梶芽衣子 / ベスト・コレクション]が、3月24日梶さんの誕生日にリリースされた。
 “俳優・梶芽衣子”は、“歌手・梶芽衣子”として1970年から1980年まで毎年1枚のシングルを出し続けていた。シンガーとしての歌唱力もあり、歌を演じることで“梶芽衣子”独自の世界を確立していた。
 この[ベスト・コレクション]は、フル活動していたテイチク時代とポリドール時代のすべての楽曲と、1984 年EPICソニーで唯一リリースしたシングル「乾いた華/霧雨ホテル」、そして昨年25年ぶりにリリースした新曲「女をやめたい」をCD6枚(SHM-CD仕様)に収録し、加えてDVD1枚とCDサイズの写真集と歌詞集が収められたBOXセットになっている。
 ポリドール時代の4曲程がオミットされてはいるが、まさしく“歌手・梶芽衣子”完全収録といっていい代物である。
 

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 CD6枚とDVDのジャケットは、紙ジャケでないのが残念。
 テイチク時代のアルバム『銀蝶渡り鳥』『はじき詩集』『やどかり』『去れよ、去れよ、悲しみの調べ』の4枚は、ジャケットと収録曲数はオリジナル通り。
 ポリドール時代のアルバム『きょうの我が身は…』には、LP『あかね雲』に収録されていた阿木&宇崎夫妻の曲らを追加したかたちになっている。
 アルバムに収録されなかったシングルと最新曲、そしてLP『あかね雲』の残りの曲は、『女をやめたい そして…』のタイトルで一枚に収録されている。
 今回個人的に一番期待していたのは、LP『あかね雲』に収録されていたポップス感覚に満ちた佳曲のCD化だ。「元町シャンソン」「ジグザグ模様」「旅立ち」も傑作だし、何と言っても阿木&宇崎の「袋小路三番町」「影の栖」がやっとCD化されたことはうれしい。
 「影の栖」は内藤やす子のLP『ONE LAST NIGHT』で初めて聴いたのだが、ブラスロック風のアレンジだった内藤ヴァージョンもお気に入りだったが、ポップス的歌唱で聴かせる梶芽衣子の方が断然好きになった曲。傑作なのだ。

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 CDサイズの写真集(14P)と64Pのディスコグラフィ付歌詞集。ライナーノーツは馬飼野元宏氏。

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 写真集は、ピントが甘かったり色褪せした写真も含まれているが、片面にモノクロ連続写真が載っていたりと、どれも貴重な写真。

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 DVDには58分ものロング・インタビューが収録されている。『HOTWAX vol.2/特集・梶芽衣子』での18ページにわたる超ロング・インタビューに次ぐものと言えるかもしれない。また、これまでインタビューでは語ったことのないプライベートな事柄も発言していてびっくり。
 “太田雅子”が語る“梶芽衣子”ってところか、梶さんは“梶芽衣子”という役者をちゃんと俯瞰で見ることが出来る人だ。
 これまでのインタビューでも常に、決してご自身のことを「女優」とは言わないで「俳優・梶芽衣子」という。あるいは「役者」と言う。これは日活が男社会であったこと、そして、その中で女優という立場がどんなだったかをよく知っていることからこその、梶さんらしい言い回しだ。
 梶さんの素晴らしいところは、「わきまえる」という自分を律する精神を持ち続けているところだろう。主演女優賞を総なめした『曽根崎心中』のあと、主演でもないテレビの代役というオファーを受けるのも、“俳優”という立場への責任感と自信が“梶芽衣子”を作り上げているからだ。

 今後は歌のライヴにも意欲的なので、ぜひ地方へも来て欲しい。
 ライヴ・ハウスで聴く芽衣子節なんてのも、いいよなぁ。
 もちろん、スクリーンの中の梶さんにもお会いしたい………。



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Comment

ちゃーすけ says... "No title"
ローカルテレビ局で、お昼に「大江戸捜査網」の一番最初のシリーズを放送していました。
梶さんの隠密同心、小波、いいですねえ~。

「曽根崎心中」は彼女の足を、潜んでいた男がいとおしげに触れるところの表情とか、最後の息絶えそうになりながら男をじっと見つめる目とか、梶さん堪能ですね。
梶さんは、今も昔も素敵です~。
2010.03.30 11:05 | URL | #a2H6GHBU [edit]
mickmac says... "Re: No title"
ちゃーすけさん

さすが、よくご覧になってらっしゃる。

「大江戸捜査網」は当時、こちらでは東京12チャンネルの直接的ネットがなく(系列のテレビ愛知が開局されたのは80年代ですので)、確か夜中に放送されていたと思うのです。
そんなこともあり、実は見たことないのですよ(汗・笑)。
調べてみると、梶さんの妹・太田とも子さんも出演しているではないですか~。

阿木&竜童の楽曲は梶さんにとって思い入れある曲になったそうですが、映画初出演の竜童さんを推薦してまで撮りたかった『曽根崎心中』は、梶さんのそれまでの集大成となった演技でした。

そう云えば竜童さんはデビュー前、太田とも子さんのマネージャーをしていたという話です。

>梶さんは、今も昔も素敵です~。

目ヂカラはいまだ、誰にも負けないでしょうね。
2010.03.30 13:04 | URL | #- [edit]

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