TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「朝日のあたる家」浅川マキ

 昨晩からずっと浅川マキのアナログ・レコードをターンテーブルに乗せて聴いている。
 ぼくが持ち合わせている浅川マキのレコードはほとんど70年代のアルバム(70年代だけで10枚もある)なのだが、あの時代のザラザラした空気感とブル-ジーな音を閉じ込めたアルバム群としては、すべてに最高の楽曲が収められている。

 独自の世界観をもった浅川マキは、表現者として自作の楽曲には必ず“作詞”でなく“作詩”と明記している。それは外国曲を唄う時も同じで、決して訳詞ではなく“日本語詩”として完成しているところに、浅川マキのアーティストとしての姿勢が見られる。

 ベッシー・スミスの「難破ブルース」、ビリー・ホリディの「マイ・マン」、ダミアの「暗い日曜日」、ロッド・ステュアートの「ガソリン・アレイ」「オールド・レインコート」「If I'm On The Late Side」、そしてその他「セント・ジェームス病院」「ジンハウス・ブルース」「トラブル・イン・マインド」………どの歌も、原曲の世界観を損なうことなく浅川マキの世界に引き入れている。
 その中でも好きなのが「朝日のあたる家」だろうか。

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 1971年9月にリリースされた2枚目のアルバム『Maki II』の、B面の最後に収められていた新宿花園神社での実況録音で、ギター2本だけで唄うブルーズの一級品である。
 アコースティック・ギターを奏でる萩原信義は、70年代にパーマネント・グループとして一緒に活動しているが、このときはまだプロになる前の大学4年生。もうひとりは、萩原信義の友人でサウスポーながら弦を張り替えず演奏をする杉浦芳博である。

 この浅川マキの「朝日のあたる家」はちあきなおみの歌唱でも有名だし、ちあきヴァージョンも素晴らしいのだが、やはり、リアルタイムで聴いていただけに浅川マキの歌唱が一番しっくりとくる。
 このアルバムは過去にCD化はされたのだが浅川マキの意向によって廃盤にされているので、今やYouTubeでしか聴くことができない。嬉しいようでもあり残念でもある。
 レコードでは、演奏が始まる前のチューニングと浅川マキの喋り声など、ざわざわとした会場の雰囲気が収録されており、当時の会場の空気を臨場感たっぷりに感じられるのだが………。

 ちなみに『Maki II』に収められている「めくら花」では、ストロベリー・パス(成毛滋、角田ヒロ、江藤勳)の演奏をバックにしている。

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