TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

映画遺産200[日本映画篇]



 キネマ旬報創刊90周年ということで、映画人・文化人・読者が選ぶ“心に残る珠玉の10本”『オールタイム・ベスト 映画遺産200[日本映画篇]』が出版されている。([外国映画篇]は近日刊行)

 1位から10位までのラインナップは以下のとおり。

    ◇

第01位 東京物語
第02位 七人の侍
第03位 浮雲
第04位 幕末太陽傳
第05位 仁義なき戦い
第06位 二十四の瞳
第07位 羅生門
第07位 丹下左膳餘話 百萬兩の壷
第07位 太陽を盗んだ男
第07位 家族ゲーム
第10位 野良犬
第10位 台風クラブ

    ◇

 昨年の12月1日は、ここで「 TEA FOR ONE 邦画オールタイムベストテン」を選出していた。
 よくある企画。
 キネ旬では過去30年の間にこれで5度目となり、半分はやはり不動の名作に占められているが(順位は若干変動している)、10年単位で顔ぶれの違う作品、それも70年代以降の作品が多く入るようになった。団塊世代以下の映画人が多くなれば当然だろうか。
 その象徴が『太陽を盗んだ男』と『仁義なき戦い』であり、作家性の強い森田芳光監督と相米慎二監督の作品も、日本映画史上に燦然と輝いていることは間違いない。

 映画人・文化人らが選出した10本の作品は同率1位として計算され2人以上に選ばれた200本が作品紹介。そしてジャンル別に選んだベスト・テン(「漫画原作ベスト10」「フィルムノワールベスト10」「ロマンポルノベスト10」「映画ポスターベスト10」等々)は面白くて好きな企画だ。
 その中から、お気に入りの石井隆と萩原健一の作品を探してみると、思わぬ作品が入っていたり、逆に、何で選ばれていないのだろうと不思議。

 石井作品『人が人を愛することのどうしようもなさ』と根岸作品『透光の樹』を並べた秋本鉄次は“らしい”選出で好感。
 他の石井隆作品は『天使のはらわた 赤い教室』『天使のはらわた 赤い淫画』『天使のはらわた・赤い眩暈』『ラブホテル』が選出されている反面、読者選出のオールタイム・ベスト200には『GONIN』97位と『ヌードの夜』118位の2作品のみであり好対照。読者選出には、石井作品に限らずロマンポルノはまだまだランクインされない現状である。

 ショーケン主演の映画では、映画人選出には『青春の蹉跌』に7人。『股旅』に4人。あとは『アフリカの光』『恋文』『約束』が1人づつ。
 行定勲監督が『恋文』を選び、塚本晋也監督が『青春の蹉跌』と『股旅』の2本を選べば、廣木隆一監督も『股旅』と『アフリカの光』。
 犬童一心監督は『約束』を次々点扱いで票には加算されなかったが、これが読者の選んだ200本となると『約束』が89位で一番支持されており、以下『青春の蹉跌』151位、『股旅』160位となる。切なく、ショーケンが彷徨えば心に残る。

 当たり前ではあるが、“心に残る映画”とは人それぞれのもの。


オールタイム・ベスト 映画遺産200[日本映画篇]
   発行:キネマ旬報社 
   定価:1,800円(税別)

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