TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「潮風のいたずら」*ゲイリー・マーシャル

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監督:ゲイリー・マーシャル
脚本:レスリー・ディクソン
出演:ゴールディ・ホーン、カート・ラッセル、ロディ・マクドウォール

☆☆☆★ 1988年/アメリカ/114分

    ◇

 この映画当時が42歳とは思えないゴールディ・ホーン。いくつになっても変わらないキュートな笑顔と若々しいスタイルの良さ。そして、抜群のコメディエンヌぶり。
 ゴールディ・ホーンの魅力が満載の良質なラヴ・コメディで、ゴールディ映画ではお気に入りBest3のひとつにあげたい。

 オレゴンのある港に、クルーザー“汚れなき天使”号のエンジン修理のために入港した大富豪ジョアンナ(G・ホーン)はハイレグ姿も見事な美人なのだが、プライドが並外れて高くわがまま放題のお嬢様。夫や執事らも持て余し気味。クローゼットの改装のために呼んだ大工ディーン(カート・ラッセル)が作ったシューズボックスに難癖をつけ、あげくに報酬を払わないままディーンを海に突き落としてしまう。
 巻頭、ゴールディの美しさを堪能しながら、高慢ちきで性格ブスぶりを振りまく彼女の言動には大笑いさせられ傑作。

 さて、ある夜間違って海に落ちてしまったジョアンナは記憶を失ってしまう。それでも高飛車な態度だけは失わないわけで、テレビで彼女を見たヤモメのディーンが、ジョアンナをちょっといじめてやろうと悪戯心で夫だと名乗り出る。この病院のシーンも、カート・ラッセルとゴールディの息がぴったり。ふたりはこの映画がきっかけで、実生活でのパートナーになっているしね……。

 ディーンの家に引き取られたジョアンナは、自分の境遇に疑問を持ちながらも、アニーと呼ばれながらディーンと彼のわんぱく息子4人たちの面倒をみることになる。
 下級労働者の肝っ玉母ちゃんのような過酷な毎日は、これまたすごいことになる。
 しかしその生活が徐々に、主婦として成長し母親としての愛情が目覚め、性格ブスから素直で魅力的な女性になっていく。こころの貧しさから人間らしく……。
 ディーンの方もその姿を見ながら、男として父親としての責任感が生まれてくるのだから、これは大人の成長物語でもある。

 そしてふたりにとって最高の日に、アニーではなくジョアンナとしての現実が戻ってくる。
 元の生活に戻されたジョアンナが、母親としての“愛”と妻としての“愛”を取り戻せるのか。
 ラヴコメ王道のラストは心地よい。

 名子役で名を馳せ「猿の惑星」のコーネリアス役でも有名なロディ・マクドウォールが、製作総指揮を兼ねながらジョアンナの執事に扮しているのだが、英国人らしい格調で味のある演技を披露してくれる。


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