TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「少年メリケンサック」*宮藤官九郎監督作品



監督:宮藤官九郎
脚本:宮藤官九郎
劇中歌:「ニューヨークマラソン」銀杏BOYZ
出演:宮崎あおい、佐藤浩市、ユースケ・サンタマリア、木村祐一、田口トモロヲ、三宅弘城、勝地涼、ピエール瀧

☆☆☆ 2009年/日本・東映/125分

    ◇

 メイプル・レコード新人発掘部門の契約社員かんな(宮崎あおい)は、会社退職の日に動画サイトで見た、生きのいいパンクバンド「少年メリケンサック」に釘付けになる。その凶暴なパワーに“好きじゃないジャンルの音楽”なのになぜか惹かれるものがあった。
 元パンクロッカーの社長の時田(ユースケ・サンタマリア)の命により、バンドの契約を取りに高円寺へ向う。しかしそこに居たのは、昼間っから酒浸りの中年男(佐藤浩市)。動画に投稿されていたのは25年前のライヴ映像で、メンバーはみんな50代になっていた。

 伝説のバンドとはいえ、解散以来楽器を触ってもいない中年男たちが、ろくな練習もしないでいきなり全国ツアーに出て巧くいくハズもないが、段々とバンド活動に熱が入る………。

    ◇

 クドカン・ワールドなんだから、リアリティなんか無視。

 「パンクって何?」
 そんな問いに答えるようなテーマも、はなから無い。

 アイディア抜群なところを楽しむのだ。

 宮崎あおいのブッ飛び演技と、佐藤浩市のキレ演技、田口トモロヲの怪演を見ていれば、それでよし!

 ただし、出だしのスピード感は申し分ないのだが、中だるみする。125分は少し長いかな。
 話がテンコ盛りだから、パンク・ロック・バンドの話なのに映画のリズム感が途切れるのが惜しい。
 バンドとのロードムーヴィーの部分がメチャクチャ面白い分、ちょいと残念。

 だけど、そんなことお構いなしに突っ走るところがアナーキーなのだ。
 笑いや感動も見事にハズしてくれる。これぞパンキッシュ!
 
 持ち歌「ニューヨークマラソン」の歌詞を気にさせ、あの種明かしには笑わせてもらう。

 名古屋が誇るパンク・バンド“ザ・スター・クラブ”のHIKAGEや、“スターリン”の遠藤ミチロウがカメオ出演。

 しかし『篤姫』効果(?)で埋まった中年以上の観客席を心配してしまった。
 ノってくれてるのかな?
 みんな、ROCK壮年であって欲しいのだが………。

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Comment

シリウス says... ""
きのう、高齢夫婦が「少年メリケンサック」を観てきた。(宮崎あおい が目当てで)

昨年、NHKの「篤姫」をわりと熱心に観ていたので、若き女優・宮崎あおいへの関心が高まっていた。
最近も、ケーブルテレビで彼女主演の「陰日向に咲く」を観ている。

映画の冒頭、メイプル・レコード新人発掘担当で契約社員の「栗田かんな」が両眼を寄り目にしてパソコン画面を見ていたりして、最後までコメディタッチの演技を見せてくれた。
凶暴な4人組の絶叫バンド「少年メリケンサック」のライブには少なからず度肝を抜かれた。
佐藤浩市(暴力や禁句の連発)、田口トモロヲ(けったいな病人)の怪演は唖然となる熱演であった。
場面の変わりも次々とあり、ストーリや人物関係などはどうでもええわという感じで観ていて125分が過ぎた。

我々と同年代の観客も5人ほど居た。
2009.02.26 15:36 | URL | #- [edit]
mickmac says... "Re: タイトルなし"
シリウスさん お疲れさまでした。

高齢者の方々に、冒頭の大音響が耐えられるのか心配なのです(笑)。

宮崎あおいちゃんには、今後の活動のためにも『篤姫』のイメージを払拭してもらいたいので、このくらいのインパクトがあった方が……ね。

ストーリーを見つけるより、俳優たちを楽しむのも一興です。

今度は「チェンジリング」を是非ご鑑賞ください。
3食抜いてでも観る価値ありますよ!
2009.02.26 19:11 | URL | #- [edit]

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