TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

デイヴ平尾 Forever!

 ザ・ゴールデン・カップスのリーダーでヴォーカリストのデイヴ平尾氏が、急性心不全のため10日午前に亡くなった。食道ガンの手術を2週間前に受けていた矢先だったらしい。享年63。
 今日は一日、ザ・ゴールデン・カップスの音楽を流して過ごそう。



 1967~1968年頃の“グループ・サウンズ”ブームのなかで、シングル・レコードを買ったといえば、スパイダースの「風が泣いている」とジャガーズの「キサナドゥーの伝説」、そして、このザ・ゴールデン・カップスの「いとしのジザベル」だろうか。
 サビ部分のデイヴ平尾の生々しいヴォーカルと、ファズ・ギターが印象的な曲だった。



 中学生だった当時、小遣いでレコードを買うとなるとほとんどがシングル盤しか買えず、LP盤を買うのは特別な「これぞ!」っていうものしか買えなかった。
 それがビートルズであり、ローリング・ストーンズであったわけだが、GSで唯一買ったLP盤がこの『ザ・ゴールデン・カップス・アルバム第二集』だった。
 大ヒット曲の「長い髪の少女」を収録したもので、シングル盤を買うのを我慢して、満を持して買ったもの。
 「長い髪の少女」は大好きな曲。長い間、本人たちや“バンド”ファンには無視されつづけてきたものだが、橋本淳&鈴木邦彦コンビの名曲には間違いない。

 がに股スタイルで身体を揺すりながら歌う独特のフォームのデイヴ平尾は、得意のR&Bを歌うときの力強いヴォーカルと同時に、ウラ声を巧く使った哀愁ある声が魅力だった。
 マモル・マヌーと掛け合いのように歌う「長い髪の少女」では、デイヴ平尾の「どうぞ~」と入ってくる哀愁を帯びたヴォーカルが逸品なのだ。



 ザ・ゴールデン・カップスが“GS界一の実力バンド”と云われてはいても、1・2枚目のアルバムまではソウル・ミュージックが主流のGS路線。コピー・キャッチも『強烈なビート!ソウルフルなサウンド!」「爆発する若さ!魅惑のソウル・サウンド」
 そしてサード・アルバム『ブルース・メッセージ ザ・ゴールデン・カップス・アルバム第三集』の第2期ザ・ゴールデン・カップスから、本領発揮ともいえるブルース・ロック・バンドに変貌していく。アルバムのキャッチは「ついに出た!ゴールデン・カップスの神髄」「日本初のスーパー・ライブ・セッション」
 以後、“ブルース・バンド”“ロック・バンド”として、日本のROCKの先駆け的存在として1971年まで活動を続け、翌1972年1月に解散表明を出した。

 2004年に公開されたザ・ゴールデン・カップスの映画「ONE MORE TIME」に伴って再結成が決まり、ライヴ活動が始まったのが2003年の春頃。
 2003年のNHKの音楽番組「夢・音楽館」に忌野清志郎とともに出演したのが、本当に久しぶりに見るザ・ゴールデン・カップスだった。
 嬉しかったなぁ。桃井かおりとの対談も普段以上に面白かったし、何より、清志郎とのジョイントが凄かった。
 以後、ちょくちょくTV出演があった。決まって「長い髪の少女」や「愛する君に」だが、それでも良かった。見ることができるのが………。

 ザ・ゴールデン・カップスの存在は、グループ・サウンズとしてはタイガースやテンプターズらアイドル的グループとは対極にいたが、ザ・モップスとともにGS分布の端っこで、日本のロックに影響を与えてきたことをいつまでも忘れない。

 『傷だらけの天使』の最終回、ラストシーンに流れたデイヴ平尾の「一人」(作詞:岸部修三/作曲:井上堯之)が忘れ難い。
 天国で、鈴木ヒロミツ氏とR&Bをジャムっているか。

 ご冥福をお祈りします。

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