TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

フラワー・トラヴェリン・バンド:ライヴ・レポート



 35年ぶりに活動を再開したフラワー・トラヴェリン・バンドの“We Are Here”Tourのライヴを、9月26日名古屋ダイヤモンド・ホールで観てきた。

 日本のロックの黎明期である1970年に結成されたフラワー・トラヴェリン・バンドは、内田裕也のGSバンド“フラワーズ”を母体として、はじめから海外進出を考えて結成され、当時、“はっぴいえんど”を代表とする日本語ロックとは反対にオール英語詞の楽曲で挑み、米国アトランティック・レコードと契約してカナダとアメリカでデビューを果たした伝説のバンドだ。海外での評価はいまだに高い。
 
 メンバーはオリジナル・メンバーの石間秀機(シターラ)、ジョー山中(ヴォーカル)、和田ジョージ(ドラム)、小林ジュン(ベース)、そして今回初めて正式メンバーとなる篠原信彦(キーボード)の5人。
 大人のロックは、当然、現在進行形のロックでもある。

 “We Are Here”「俺たちはここにいる」
 還暦過ぎた男たちの挑戦こそ、真のロック・スピリットではないか。

    ◇

 フラワー・トラヴェリン・バンドのステージは、1970年から73年までの3年間の活動期間に一度も観ることができなかっただけに、この夜はとても楽しみだった。
 会場はテーブルスタイルの全席自由席。開場6時に整理番号順で入るが、さすがにまだまばらなのでド真ん中を陣取る。会場にはジミ・ヘンドリックスの『BOLD AS LOVE』が繰り返し流れていた。
 集まった 満席の観客は世代を超えている。同い年の50代の男女が半分くらい、30~40代が多くみられ、20代も結構居るようだ。女性は1割強ほど。男女ともひとりで来ているのが目立つ。

 開演を15分過ぎた7時15分、ステージに5人が現れるとやんやの拍手と口笛が響きわたり、石間秀機と小林ジュンが軽いチューニング。1973年のシングル・ヒット曲「メイク・アップ」で幕をあけた。
 つづけて最新アルバム“We Are Here”から2曲が演奏され、ジョー山中のMC。
 「若い頃はかなりトンがっていたけど、還暦過ぎてもトンがっていくからね」
 風貌かなりの“悪オヤジ”たちは、11月にはニュ-ヨ-ク公演、12月はカナダ公演を控えているという。そのパワーは、そんじゃそこらの若年ロッカーとは全然ちがう。

 最新アルバムからの4曲目は、石間秀機の「唄うようにギターを弾きたい」と云った想いが存分に伝わってくるブルーズ「Over & Over」。
 ショーケンとのドンジュアンR&RバンドやジュリーとCo-coloを結成していた石間秀機が持つギターは、ネックの部分が普通のギターの3倍は太い“シターラ”という、シタールとギターを融合させたオリジナル楽器。変幻自在な音色を奏でる不思議な楽器に酔わせてもらった。

 ライヴでは今回の最新アルバムから8曲全てを演奏。
 シングルカットされてもいいようなポップなメロディの「Don't Touch My Dreadlocks」は、この再活動を楽しんでいるメンバーたちの思いを乗せている。
 ♪ 今はな 向かっているところさ 地上の天国へ
    心の中の子供を ロックで呼び起こせ

 この曲のあとは、「メイク・アップ」のカップリング曲「ウーマン(失われた日々の影)」。さすがにイントロで大歓声。
 凄いのはジョー山中のハイトーン・ヴォーカルだ。衰えを感じさせない“ホンモノ”は35年前と同じキーで歌うのだから鳥肌もの。
 このあとも「SATORI Pt.2」「ヒロシマ」でその真価を聴かせてくれた。

 その「ヒロシマ」はアンコール1曲目だ。会場の空気が張りつめ、そこはまるで70年代にタイムスリップしたかのようだった。
 アルバム『MAKE UP』のライヴ・ヴァージョンのように20分を超すには至らなかったが、それでも、ベースソロとドラムの掛け合いを含めて10分は超える熱演ぶりだった。

 それにしても今回の再活動は、メンバーそれぞれがちがった道を歩んできた35年間のブランクなどまったく感じさせない、自在に共鳴し合う“ホンモノ”のロック・バンドのステージだった。
 メンバー全員に余裕もあり、本当に楽しんでいることが、ステージ上に表れていた。

 アンコールを入れて12曲。1時間半のステージは「After The Concert」に送り出されて終った。

    ◇

FLOWER TRAVELLIN' BAND“We Are Here”Tour 

《SET LIST》 sep.26.2008 NAGOYA

01. メイク・アップ MAKE UP
02. What Will You Say*
03. We Are Here*
04. Over & Over*
05. The Sleeping Giant(Resuerrection)*
06. ダイジョーブ dYE-jobe*
07. Don't Touch My Dreadlocks*
08. ウーマン(失われた日々の影) Shadows Of Lost Days
09. Love Is...*
10. SATORI Pt.2
encore
11. ヒロシマ HIROSHIMA
12. Will It*
Closing theme ~ After The Concert

*印は最新アルバム“We Are Here”より

    ◇


ftb_wearehere.jpg

FLOWER TRAVELLIN' BAND
“We Are Here”


    ☆

01. What Will You Say
02. We Are Here
03. dYE-jobe
04. Don't Touch My Dreadlocks
05. Love Is...
06. Over & Over
07. The Sleeping Giant(Resuerrection)
08. Will It

    ☆

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