TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「20世紀少年/第1章・終わりの始まり」



20th Century Boys
監督:堤幸彦
脚本:福田靖、長崎尚志、浦沢直樹、渡辺雄介
原作:浦沢直樹(「20世紀少年」小学館ビッグスピリッツコミックス刊)
音楽監督:白井良明
主題歌:T.REX 「20th Century Boy」
出演:唐沢寿明[ケンヂ]、豊川悦司[オッチョ]、常盤貴子[ユキジ]、香川照之[ヨシツネ]、石塚英彦[マルオ]、宇梶剛士[モンちゃん]、宮迫博之[ケロヨン]、生瀬勝久[ドンキー]、小日向文世[ヤマネ]、佐々木蔵之介[フクベエ]、石橋蓮司[万丈目]、中村嘉葎雄[神様]、黒木瞳[キリコ]

☆☆★ 2008年/日本・東宝/142分

    ◇

 総製作費60億円を投じ、浦沢直樹のベストセラーコミック『20世紀少年』をシリーズ3部作で映画化。全24巻(本編22巻+「21世紀少年」2巻)の大長篇を誰が監督するのか、そして、カルト的ファンの多い原作だけにそのキャスティングに注目された話題作である。

 1969年、小学生だったケンヂ、オッチョ、ユキジ、ヨシツネ、マルオたちは、秘密基地を作りそこで人類滅亡の話を書いたりして遊んでいた。
 1997年、ロック・ミュージシャンを諦め、失踪した姉キリコの娘カンナの面倒を見ながらコンビニを経営するケンヂ。
 世間では、“ともだち”と呼ばれる教祖が率いる謎の教団が出現し、奇妙な事件が頻繁に起こるようになっていたが、その事件が、30年前にケンヂたちが作った「よげんの書」の内容にそっくりな事に驚愕。
 ケンヂは、原っぱで遊んだ同級生たちを集め“ともだち”の計画を阻止するために立ち上がるが、逆に“テロリスト”の汚名を着せられ地下に潜むことになる。
 世界征服を図る“ともだち”の正体は一体誰なのか? ケンヂたちと遊んだ仲間のひとりなのか?
 「よげんの書」に人類滅亡の日と書かれていた2000年12月31日。世界の運命を変える「血の大みそか」がやってきた。

    ◇

 映画のテンポが悪すぎる。
 それは、“原作に忠実”を徹底するために“完全コピー”をしたためだ。“マンガとそっくり”にするために、コマのカット、アングルまで似せている。そのために、映画としてのスピーディさが失われているのは明白だ。
 だからと云って、コンセプトだけ持ってきてストーリーや進行を組み立て直しては、この『20世紀少年』を実写化する意味がないだろうな。それだけこの原作の映画化は難しい。
 堤監督独特のビジュアル表現がもっとあれば、面白い画(え)になっただろうに残念だ。
 3部作の第1章が始まったばかりなので早計に判断はできないが、とりあえずは“偉大なるB級作品”と云っておこうか。

 漫画なのだから子供だましのお話は仕方のないこととして、原作どおりだからといってカルト教団の信者たちが画一過ぎる。カンナを奪いにくる箇所や、“ともだちコンサート”のシーンなど、観ていて恥ずかしくなるのだ。
 ほかにも退屈なシーンはいくつかあった。

 それでも、とりあえずの体裁としては、豪華なキャストは見応え充分。
 オッチョ役の豊川悦司がいい。また、ドンキーの子供時代の子役も印象に残る。

 羽田空港や国会議事堂の爆破シーンのCG特撮はリアルで、クライマックスの盛り上りも悪くない。

 ノスタルジックなディテールやセットも郷愁を誘っている。
 「万博」「エレキ」「ナショナルキッド」「平凡パンチ」etc……少年時代のエピソードは『三丁目の夕日』などよりは余程楽しめた。
 秘密基地遊びなどは、小学校低学年のときに自宅の近くにあったアメリカ村(駐留アメリカ軍の家族のための住宅地)跡地が遊び場だったことを、高学年になったら忍者部隊月光遊びをしていたことを思い出した。
 だから、面白さ半分と退屈さ半分で複雑な気分を味わっていた。
 
 そうは云っても連続ものとして第2章への期待はある。原作では1~5・7巻までを描いた第1章だったが、このあとの展開がこれまた荒唐無稽。文句を云いながらも、最後まで見届けたい何かはあるんだよなぁ。

 to be continued………

 エンドクレジットが終ったあとに第2章の予告編が上映されるので、最後まで席を立たぬよう………。

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