TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

ロック喫茶懐古

 70年代前半、ROCK専門にレコードを流すロック喫茶ってものが全国に数多くあった。扉を開けば大音量に包み込まれ、ロック・ミュージックにトリップするヒッピーたちのたまり場でもあった。
 そんなロック喫茶のマッチデザインを数個見ながら、当時を少し懐古してみよう。
 髪を背中まで伸ばし、眉を剃り、口髭を生やし、ロンドンブーツとぴっちぴちのパンタロン(ベルボトム)ジーンズに身を包んでいた頃のことだ。

  

    ◇

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 美大受験の浪人生として東京に住みはじめ、最初に入ったロック喫茶が、この吉祥寺の南口にあった『be-bop』だった。当時普通では、ひとりで簡単に入れるような場所ではなかったロック喫茶に、どうしてここを選んだのか記憶にないのだが、多分、井の頭公園にあったデッサンスクールに通っていたので、自然と通り道に見つけたのだと思う。
 ぼくの座る場所はいつも地下の奥の席。壁中にスピーカーがあったような気がする。そしてここで、東京でのロックな暮らしにかなり影響を与えてくれた人物に出会っている。

 翌年、京王線八幡山で四畳半のアパート暮らし。
 今度は高円寺へ毎日なほど通う日々が始まった。
 高円寺南口をガード沿いに、阿佐ヶ谷方面へ数分歩いたところにあった『キーボード』が、ぼくの行きつけのロック喫茶だった。
 ここはアットホームな小さなお店で、お客のリクエストを頻繁にかけてくれていたので、常時好きなレコードを聴くことができた。当時、ぼくのアパートにはステレオ装置はなかった。いまでは考えられないことなのだが、部屋で聴くかわりにロック喫茶が自前のステレオ装置代わりだったのです。フリー「ライヴ」、キング・クリムゾン「クリムゾン・キングの宮殿」、ピンク・フロイド「原子心母」を大音量で飽きるほど聴いていた。
 自分の部屋で聴くことができなくても、新作レコード(主に輸入盤ばかり)は常に買っていたので、この『キーボード』に置いていないレコードは持ち込みでかけてもらっていた。
 カウンターにいたヅメさんのお陰ですね。ここで流れていたオールマン・ブラザーズ・バンド「アット・フィルモア・イースト」は、ぼくが置いておいたレコードだ。ヅメさんが作る『きいぼーど』のドライカレーが懐かしいなぁ。

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 この『jinjin』は『きいぼーど』のオーナーが開いた姉妹店で、高円寺北口を出てスグの所のビルの2階にあった。ここでも、出逢いと別れ……いろいろな想い出がある。

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 吉祥寺の北口、サンロード郵便局の隣の地下にあった『赤毛とソバカス』。
 『be-bop』の姉妹店で、店内の突き当たりにデッかいスピーカーがで~んと置いてあり、ここでの思い出は、ブログには書けない妖しくも馬鹿馬鹿しいことを競い合っていたことか(笑)。

 ほかに通ったのは、新宿の『サブマリン』『レインボー』『怪人二十面相』、渋谷は『BYG』か………道玄坂で有名だった『ブラックホーク』は、フォーク系だったのであまり行かなかった。

    ◇

 さて、名古屋。

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 昭和区杁中にあった『ライブ』は、ブルース専門のお店と同時に珈琲専門店でもあって、ここのコーヒーの味は絶品でした。そして、シカゴ・ブルース、デルタ・ブルース、テキサス系、ブギウギ、日本のブルースetc……ここでBLUESを勉強させてもらったのも、中学の頃からの友人で20代で亡くなったシンちゃんのおかげです。
 たしか憂歌団に詞・曲を提供していた尾関真の生演奏を聴いたことがある。憂歌団も出入りしていたと思うのだが………。

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 『yago』は今池ダイエーの近くにあった店。のちに『オレンジ』という名の店に変わった。(これは最近聞いたことでした)他に『時計じかけ』という店もあったなぁ。
 今池のブルース専門店『オープンハウス』も忘れ難い。近藤房之助はここで住み込みアルバイトをしていたのです。すぐ目に前の餃子専門店の餃子もグ~。

 東京から里帰りしていた時から頻繁に通うようになったのが、昭和区石川橋にあった『atom』。
 小学校からの親友に連れて行かれた店で、いまでも親交のある友人はみんなここで出会っている。
 落書き帳のようなものがあり、常連以外の見知らぬ人たちのメッセージなどの書き込みを読んだりしたのもここだったかな。

 ライヴハウスとはひと味もふた味も違ったロック喫茶。各店それぞれの面白さがあって、これも70年代の風俗史のひとつでしょう。

 
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Comment

darmat_blue says... ""
キーボードを検索していて辿りつきました。
はじめまして。darmat_blueと申します。

>「アット・フィルモア・イースト」は、ぼくが置いておいたレコードだ。
そうでしたか。
よくリクエストしたものです。
B面の「You Don't Love Me」。

隣の店はたしか「ムーヴィン」でしたか。
ポコとかカントリー系がかかっていたような・・・

2009.02.04 05:56 | URL | #- [edit]
mickmac says... "Re: タイトルなし"
darmat_blueさん
はじめまして

「キーボード」のお隣さん「ム-ヴィン」は、ムーンライダースの前身バンド「はちみつぱい」のメンバーだった和田さんがオーナーとか………。
ぼくが高円寺へ通い始めたころは、「ム-ヴィン」は確かジャズを流していたと思いますが。
いつしか「はちみつぱい」系のたまり場になったのでしようね。
2009.02.05 00:21 | URL | #- [edit]
emakou says... "高円寺 キーボード"
キーボードで大学時代にバイトしてました。深夜2時ごろまで開いてましたね。お客さんもほとんど近所に住む常連さんたちで とても雰囲気のいいお店と記憶してます。あのころがなつかしい。ジャクソンブラウンの曲が閉店の合図だったような気がします。(30年くらい前)久しぶりに思い出させていただき ありがとうございます。
2012.03.04 20:37 | URL | #- [edit]
mickmac says... "Re: 高円寺 キーボード"
>emakouさん はじめまして

 高円寺の『きいぼーど』、北口の『JINJIN』、ジャズ喫茶の『サンジェルマン』は、当時(1972年から73年頃かな)ぼくにとって東京暮らしの中心でした。

 アットホームな店としては、ここが一番でしたね。カウンターに入っていたHさんには大変お世話になり、今も年賀状のやり取りはしていますよ。
2012.03.05 11:40 | URL | #- [edit]

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