TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

中島みゆき Concert Tour 2007

 10月31日、中島みゆきのコンサートへ出かけた。
 みゆきさんのコンサートは、実に1985年の“のぅさんきゅう・ツアー”以来、その間“夜会”へ出かけたきり。
 90年代に入ってからユーミンやサザンへの興味が薄れるなか、デビュー以来すべてのアルバムを揃え何度もライヴを見に行っていたのだが、チケットを手に入れるのが困難になり出してからは、すっかり、コンサートには遠ざかっていた。“夜会”と違ってコンサートは、まったく別のみゆきさんに出会えるのだなぁ。
 今回は、幸運にもチケット抽選で当選したから、本当に嬉しい鑑賞となった。

    ◇

 ステージセットは廃工場の中をイメージ。MCでハロウィンの話が出た時に「お化け屋敷みたい」と表現するように、不気味さも漂う雰囲気。
 みゆきさんが歌うスペースが一段高くなっていて、上手にふたりのギタリスト、下手にキーボード奏者ふたりとサックス奏者、そして3人のコーラス。みゆきさんの真後ろにドラムとベース。曲によって、ステージ後方の雛壇にヴァイオリンとチェロ奏者が並ぶ構成だ。
 
 18時35分、ステージにミュージシャンが上がり開幕。みゆきさんの衣装は真っ赤なドレス。
 新作アルバム「I Love You, 答えてくれ」が、かなりロック・テイストにあふれた楽曲揃いだったので、ステージもロック色が濃く、オープニングはダイナミックなイントロの『御機嫌如何』。
 
 1曲目のあと、お得意の喋りでNHK紅白歌合戦(2002年)での裏話が語られる。さだまさしか、やしきたかじんか、そのステージでの喋りが楽しみなのも中島みゆきのコンサート。
 そして前半、最初の衣装替え(白のブラウスに黒のベストとスラックス姿)のあと「オールナイトニッポン」よろしく“お便りコーナー”が行われる。会場に設置された便箋にお客が近況を投書して、みゆきさんが舞台で読み上げコメントする。
 今回の名古屋公演は、ドラゴンズvsファイターズの日本シリーズの真只中。お便りもそれに関連するものがあり(実はぼくも投書をしたのだが、残念ながら読まれなかった)、歌の前に試合の途中経過がスタッフから届けられた。
 「えらい時に名古屋に来たもんだ。2回の裏を終了して…………2対0で中日ドラゴンズ!!」と、力強く読み上げられ、会場は割れんばかりの拍手と指笛。「逆でなくて良かった~。このあと何歌っても暗いよ~」のみゆきさんに大笑い。

 この“お便りコーナー”の合間には懐かしい古い歌を聞かせてくれるのだが、今回のツアーでは、この前後の3曲が2パターンの日替わりになっている。今日は『with』『ホームにて』『命の別名』で、もうひとつのパターンは『EAST ASIA』『蕎麦屋』『』ということらしい。
 このあと歌われた『ララバイSINGER』には、レコード・デビュー曲の『アザミ嬢のララバイ』が挿入された。

 TOKIOに贈った『宙船(そらふね)』では、ジャニーズから依頼があった時の面白話につづき、デモ・テープに歌を吹き込んだコーラス担当の宮下文一さんが長瀬風ヴァージョンを披露。みゆきさんは2コーラスから参加するといった、ステージならではのヴァージョンだった。

 新曲『昔から雨が降ってくる』は、太古から流れる悠久の時間の中に浮かぶ感じでしっとりと歌い、そして退場。

 薄いクリーム色のロングドレスに着替えて再登場し、デ・ジャヴの話から吉田拓郎の『唇をかみしめて』を歌う。なんと、みゆきさんがステージで他の人の曲を歌うのは初めてのこと。“つま恋”の裏話もあり、拓郎氏へのエールも込められていたのでしょう。

 ♪人が生きとるねェ 人がそこで生きとるねェ

 そして、つづく曲は『ファイト!』。ベースの単音が響いただけで大きな大きな拍手。そりゃ、そうだろう。この曲の凄さを生で体感できるのだから。

 ♪ファイト! 闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう
  ファイト! 冷たい水の中を 震えながら昇ってゆけ


 静かな歌い出しから、力強い最後の“ファイト!”まで、まさに、鳥肌が立つ思い。山口百恵の『曼珠沙華』の生歌声以来の興奮だろうか。

 メンバー紹介のあと、ドレスを脱ぎ捨て真っ白なタイトドレス姿に変わり、新曲のロック・チューンで、無償の愛の『 I Love You, 答えてくれ』と、歌作りの歌い手として言葉の重要性を人一倍大事にしているみゆきさんが、言葉の限界を歌う『ボディ・トーク』を激しく歌う。
 
 今回のツアーのテーマ“同じ時代に生まれてありがとう”を観客に贈り、最後の歌。

 アンコールは、黒のタンクトップに白いジャケット、ラメの入ったジーンズ姿でアコギを持ってロックナンバーを熱唱。つづく『地上の星』も、ハードロック・ヴァージョンのドスを効かせた歌い方だったが、3コーラス目からはギターを後ろに置き、本来の歌声で歌い上げた。

 そして、ジャケットを脱ぎタンクトップ姿も眩しく、スケルトンになっている赤いエレキ・ギターを抱えた姿で歌う、男たちへの応援歌『背広の下のロックンロール』でコンサートの幕を閉じた。
 終了時間21時13分。
  
 久々のみゆき節トークに笑い、変わらぬ歌唱とステージングに感動をし、今後も機会があれば出かけるようにしたいという思いの帰路、我がドラゴンズの日本シリーズ王手を知った。
 なんとも気持ちのいいハロウィンだったなぁ。

 尚、このツアーの模様はDVD化発売されるようだ。

    ◇

◆公演:2006年10月31日 中京大学文化市民会館 27列37番
◆上演時間:160分

10/31 演奏曲目
01. 御機嫌如何
02. 1人で生まれて来たのだから
03. あなたでなければ
04. 一期一会*
05. with
  ★おたよりコーナー[1]
06. ホームにて
  ★おたよりコーナー[2]
07. 命の別名
  ★おたよりコーナー[3]
08. ララバイSINGER~アザミ嬢のララバイ
09. 宙船(そらふね)(with 宮下文一)
10. 昔から雨が降ってくる*
11. 唇をかみしめて(作詞・作曲:吉田拓郎)
12. ファイト!
13. 誕生
 ~メンバー紹介~
14. I Love You, 答えてくれ*
15. ボディ・トーク*
16. 重き荷を負いて*
 ~アンコール~
17. 本日、未熟者*
18. 地上の星
19. 背広の下のロックンロール*
* 新曲


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Comment

ワトソン says... "地上の星は泣けますね"
こんにちは~
「中島みゆき」さんの臨場感溢れるレポート楽しく読ませていただきました。
みゆきさんの歌には心に届くモノがありますね。
「ファイト」とか生きていて良かったと感じる歌だ好きです。
ステージではお色直しが過ぎるかも。これもサービスなのでしょうね。
2007.11.02 12:06 | URL | #- [edit]
mickmac says... ""
ワトソンさんも、みゆきファンでしたか。

「ファイト!」や「地上の星」とか、みゆきさんの歌は時代を越え、世代を超えて明確にメッセージが届くソングライターですよね。
演劇性の強い“夜会”よりも、親しみのあるステージの方が、より彼女のメッセージが届くような気がしました。
みゆきさんの歌う姿は、とても凛としていて恰好いいし、かなり男前です。
お色直しもそうですが、もともと、全アルバムのジャケットに自身を大きく映し出しているみゆきさんですから、露出が好きなんだと思います(笑)。

遅まきながら、ワトソンさんのブログをリンクさせて貰います。
2007.11.03 15:53 | URL | #- [edit]

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