TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

歌謡曲外伝【日活ロマンポルノ編】

 やさぐれ、流浪、セクシー、ビッチ……歌謡曲番外地に倣って、お気に入りのレコードから印象的なジャケットや、歌声に魅了されたものを取り揃えてみよう。

 まずは日活ロマン・ポルノから女優3人。



中川梨絵◆ 踊りましょうよ/さすらいのトランペッター 1976年

 これまで何度も紹介してきた中川梨絵。自ら作詞作曲して歌ったこの歌は、小室等とムーンライダースの編曲により、フォーライフから1976年に発売された。演奏するムーンライダースがデビューする前の録音というのも興味深いものだし、やはり何と云っても中川梨絵の甘い歌声が絡み合うデカダンスな香りが何ともいえない。
 せつなく響くヴァイオリンの音色が、儚夢〈ロマン〉と郷愁〈ノスタルジア〉を誘い、狂おしくスクリーンに花咲いていた彼女ならではの世界観が見事に表現されている。
 CDとしては、『魅惑のムード☆秘宝館』の六之館に収録。

    ◇



小川節子◆ 紅花物語/怨歌情死考 1973年

 1971年ロマンポルノ第1号として、白川和子の『団地妻・昼下がりの情事』と併映された『色暦大奥秘話』で主演デビューした小川節子。
 主演作のほとんどが時代劇だったと云うくらい、スレンダーな躰に色白で、可憐な着物姿がとても似合っていた和風美人でした。現代劇は2本で、このレコードはその内の1本『怨歌情死考・傷だらけの花弁』('73 )の主題歌。フォトグラファー長友健二が映し出す小川節子の表情が、とても情感あふれていて秀逸なジャケットに仕上がっている。
 兄妹の情死道行きを歌ったA面『紅花物語』は採譜ものだが、B面の『怨歌情死考』での怨みのこもった歌声には、聴き惚れるほどの翳りと強さがあり、絶対的名曲。
 シングル盤を見つけることは至難の業だが、CDとして『魅惑のムード☆秘宝館』の壱之館で聴くことができる。

    ◇



潤まり◆ 新小岩から亀戸へ/大人の子守唄 1975年

 潤まりの酒場演歌は、タイトルが示すようにかなり荒んだ流浪歌謡。
 日活時代は潤ますみと名乗り、代表作は曽根中生監督の『現代娼婦考・制服の下のうずき』('74)。これは、荒木一郎の原作コミックを映画化したもので、主題歌『裏町巡礼歌』はやさぐれ歌謡として出色の出来。これも『魅惑のムード☆秘宝館』の六之館に収録されているが、シングル・レコードは残念ながら所有していない。B面の荒木一郎作『泥棒ねこ』を聴きたい。
 彼女のデビューは東映の『女番長ブルース・牝蜂の逆襲』('71)で、たしか歌手の役で出演。当時は潤まり子と名乗っており、たてつづけにスケバンもの2本に出たあと、深作欣二監督の『現代やくざ 人斬り与太』('72)で、菅原文太の情婦となり嫉妬した渚まゆみに顔を斬られるホステス役で好演した。
 日活の『現代娼婦考・制服の下のうずき』以降は、松竹で喜劇に1本出演し、古巣東映で『玉割り人ゆき』('75)で主役を演じ名前を残している。潤まり名義は、この当時、歌手として活動するときに使用していたもので、唯一、潤まり名義で巫女役を演じた長谷部安春監督の『暴行切り裂きジャック』('76)が最後の映画出演だった。
 


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