TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

田中登作品、西方へ行く。

 7月に入った。
 今月28 日より、大阪で故田中登監督の映画祭が催される。
 昨年の10月の急逝から、追悼上映会として東京において中川梨絵さん、鹿沼えりさん、風間杜夫氏を招いて開催された『性と愛のフーガ 田中登の世界』の大阪上映会にあたる。
 大阪・第七藝術劇場で行なわれる『性と愛のフーガ 田中登の世界』の詳しい日程などは→コチラ☆で見ていただくとして、特筆すべきはそのラインナップ。遂に、田中登監督の記念すべきデビュー作「花弁のしずく」がニュープリントで上映されることとなった。

 実はこれには曰くがあり、mixiのある複数のコミュニティにおいて、「ジャンクされた映画のフィルムを自分たちの力でプリントできないか?」と云った話から有志たちが立ち上がり、カンパによるプリント代でこの「花弁のしずく」がニュープリントされたのだ。
 細かい話は省くが、田中登作品の第1作であり中川梨絵主演でもあるこの作品が、まず選ばれたことにいたく興味を惹かれ、微力ながらぼくもカンパでお手伝いをさせて頂いた。
 プリントするまでの、数多くの人たちの熱い想いと実務に動いた方々の労力、そして劇場との折衝にあたられた方々のことを考えれば、この大阪での上映は凄いこと。まぁ、確かに一部のマニアだけの話だろうが、はじめの一歩に参加出来た事はとにかく嬉しい。
 28日の初日には中川梨絵さんのトークショーもあるので、なんとか日帰りででも駆けつけようかと思案中だ。

 さて田中登監督に関してもうひとつ。
 現在、Hotwaxの別冊として田中登監督の単行本の制作が進行中。作品紹介、データ、ヴィンテージ写真、『Hotwax vol.6』ではやむなくカットされた6時間以上のロングインタビューの掲載など、田中監督を深く掘り下げる書籍であり、縁あって1本だけ作品紹介を書かせて頂いた。
 井原西鶴の『好色五人女』を下敷きにした「ピンクサロン 好色五人女」という1978年の作品で、田中登全作品の中では軟派ムードのために評価が低いようだが、私的には1978年のベストテンに入れていた作品で、今回、あらためて鑑賞してみても面白く見ることができた。

 この作品、現在進行中の『日活名作ロマンシリーズ』の第6弾としてラインナップされていたのだが、急遽DVD化が見送られているのだ。2006年までの田中登作品の上映会ではラインナップに上がっているので、劇中に数多く使用されている歌謡曲やロックの版権問題とも思えず、オリジナルフィルムの劣化問題とかであれば惜しいのだなぁ。

 原作の『好色五人女』に登場する、お夏・清十郎や八百屋お七らのエピソードをうまく現代に置き換えてストーリーが組み立てられており、風俗サロンを舞台にした軟派なコメディかと思いきや、現在も活躍中の実力派女優山口美也子や、演技派俳優の中丸新将(当時は中丸信)らが光っている傑作なのだ。

 劇中使用の歌謡曲は、「時には娼婦のように」「銃爪」「君の瞳は10000ボルト」「宇宙戦艦ヤマト「ディスコ・レディー」「モンスター」等……。そして、印象的に使われるのがフラワー・トラヴェリン・バンドの楽曲。

 思いだして、いま、「SATORI」をBGMにしている。
 ああ、しかし、所持しているのが「SATORI」の1枚だけなのだなぁ。紙ジャケシリーズが発売されたときに、ちょっと高かったので買い渋っていたらそのまま逃している。惜しかった。

 今月はまず、ラヴ・サイコデリコとアナ・ポポヴィックの新アルバムを買おう!
 コロムビアからは通販限定商品のちあきなおみ8枚組CD-BOXも発売された。未CD化だった「恋狂い」が初めて収録されていることで、これも購入思案のブツだな。
 

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Comment

路傍の石 says... ""
mickmacさん、どうもです。

田中登監督の書籍楽しみです。これらの作品をなかなか観る機会がないのですが、今年の夏に観られるような環境づくりを考えてみます。大阪まではなかなか行けそうにないですけど(笑)。

> ああ、しかし、所持しているのが「SATORI」の1枚だけなのだなぁ。

確かに高かったです、あの紙ジャケシリーズは。拙は3タイトルを清水の舞台を飛び降りる覚悟で買いましたが。FTBは全作品(4タイトル)マストですね。
それと私事ですが、拙ブログでストーンズ・アルバム・レビューを再開しました。お読みいただけると幸甚です。
2007.07.01 13:48 | URL | #3UG7ZRW. [edit]
mickmac says... ""
>今年の夏に観られるような環境づくりを考えてみます。

はて? いかなる計画があるのでしょうか……笑。
これらの作品は、DVD化をされても購入してまでも見ることがなかなか憚れるような代物ですが、「観てみたい!」と言わせるくらいのつもりで書いてます(笑)。

FTBはいつか揃えまっせ!

今夜、「帝都熱烈音盤解放戦線」に寄らせて頂きます~。
2007.07.02 16:53 | URL | #- [edit]

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