TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「新宿二丁目曲り角」牧陽子



牧陽子◆ 新宿二丁目曲り角/陽子の辛み節 1975年

 “歌謡曲番外地”と云う素晴らしいネーミングがされた書籍初CD化音源によって、あらためて昭和歌謡のウラ盤の底知れない魅力を再確認している。
 特に、CD『歌謡曲番外地~悪なあなた』に収録された沢知美「モーニング・ブルース」に流れる都会的倦怠の香りと、牧陽子「本牧ディスコティック」の魑魅魍魎とした夜の世界の人間模様は、大都会の光と影を映し出す情景に溢れていた。
 
 そんなわけですっかり牧陽子の歌声に魅せられてしまい、早速、彼女のデビュー盤「新宿二丁目曲り角」を手に入れた。
 この捨て鉢な表情が、何とも言えないではないか。

 「新宿二丁目曲り角」
  ツキを落とした女には 野良犬ばっかり つきまとう

 「陽子の辛み節」
   恋をした亡骸が 風にひゅるるん 泣いている

 
 夜の女の人生の刹那と未練が凝縮した、“やさぐれ歌謡”にふさわしい荒み具合である。
 
 俳優三浦友和の実姉である牧陽子は、東映女優としてデビューしたあと、この牧陽子を名乗って1975年11月にクラウンレコードからデビューしている。
 翌76年に「おバカさん / cw 悪いひと」、「陽子二十歳は風まかせ / cw テールランプ」の2枚のシングルを出し、12月に「本牧ディスコティック / cw 燃えながら醒めて」で締めくくっている。
 しかしその後鳴かず飛ばずの状態がつづき、1978年3月に発売した5枚目「あきらめた / cw 意地っぱり」を最後に、今度は本名の三浦弘子名義で8月に「つまみ喰い / cw 倖せなのね」で再デビューする。
 が結局、次作の「ハニーネスト / cw むなしさは夜明けに」のシングルのみで終わっている。その後、ラリー・ドライバーとの結婚で引退。
 NHK-FMでパーソナリティを務めていたのはこの頃でしょう。このラジオのパーソナリティは覚えているが、当時歌い手だったとは露知らず………。

 さてさて、このジャケットに記載されているプロフィールの生年月日では、友和の妹になってしまうのですが~(笑)。

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Comment

路傍の石 says... ""
入手おめでとうございます。
いやぁ。中古市場に埋もれているですね。こういうレコードが。

しかし。70年代の空気って今から思い出しても
光と影が交差したその交わりの部分に独特のグラデーションが
あったように思います。
60年代ほど湿っていなくて妙に乾き切っているというか。
本質はやはり”シラケ”ムードなのかなと。

この辺は今後ももっともっと多く聴いていきたいですねぇ。
2007.06.07 22:24 | URL | #3UG7ZRW. [edit]
mickmac says... ""
>中古市場に埋もれているですね。こういうレコードが。

実は、「陽子二十歳は風まかせ」と「あきらめた」も見つけたのですが、1枚500円程度とはいえ、他の出費もかさんでいるので見送りました。
慌てなくてもいいような気が、ね……笑。
2007.06.09 12:33 | URL | #- [edit]

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