TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

歌謡曲番外地



 1960年代後半から1979年までの約10年間が、歌謡曲が娯楽音楽として最も充実した黄金期だったと思う。
 日本語ロックの確立、ニューミュージックの台頭、ポップ・アイドルたちの認知など、そのジャンルは無数の枝を伸ばしながら、入り乱れ、絡み合い、巨大な音楽市場を創り出した10年間だ。
 テレビでは、演歌とロックとアイドルを同じ画面で見ることができたのだ。

 しかし当然のことながら、テレビで綺羅星の如く無数に輝いたヒット曲歌手たちとは別に、魅力的な歌い手なのに知られることのない作品たち、いや、そんなところに収まりきれなかったと云った方がいいのだろう。光の影の部分で輝いていた魅力的なミューズたちもいっぱい居た。

 そんな個性豊かな歌手と作品をディープに紹介している本が、「Hotwax presents 歌謡曲名曲名盤ガイド」シリーズのひとつ『歌謡曲番外地~Queen of Japanese Pops』だ。

 表紙に『vol.1』と謳われているように、これは全9章3部作の書籍になるようで、今回のテーマは『バッド・ガール』『セクシー・フェロモン』『やさぐれ』。
 
 1960年代後半から1979年までの10年間と云えば、その間、大衆の間を漂流した藤圭子がいた。「さすらい」「やさぐれ」「宿命」「嘆き」「怨み」と、彼女に常についてまわったこのキーワードが、今回のテーマに嵌まってるわけだ。

 小山ルミ、杉本エマ、大信田礼子、フラワー・メグ、ザ・シュークリーム、渥美マリ、池玲子、渚まゆみ、辺見マリ、エルザ、安西マリア、ガールズ、沢知美、杉本美樹、賀川雪絵、荒井千津子……………
 モデルから女優まで、名前を見ただけでも涎が出そうな“異端”となる歌手たちが網羅されているし、名前さえ初めて聞くような個性派のミューズたちもいっぱい紹介されている。

 昔から天の邪鬼な性格のため、ヒット歌手のレコードより、これら個性的な歌手のレコードの方を買っていたわけで、とりわけ個人的には、サンとロペとか、津々井まり潤ますみいとのりかずこらは、嬉しいピックアップだ。
 実は今回、「サンとロペ」の詳しいデータを知る事ができると期待したのだが、編集部でも不明だったようで、ますます、謎多きデュエットとなった。

 本のはじめに「これはジャケット写真と文字で『歌謡曲』を楽しむ本である。」と書かれているように、実にいろいろと楽しめる。
 例えば、歌謡ソウル・グループベルベッツのジャケ写が、ポインター・シスターズの1stアルバムのもろパクリだったとかね。

 昭和歌謡、70年代歌謡曲に興味のあるひとは、必須のガイド本だ。間違いない。

 スペシャルCDは杉本エマの『好き/ おやすみ電話』。

 
 シングル・ジャケットの復刻が嬉しく、歌声、ジャケ写、メロディと総てが大傑作。
 ここまで、何度も、何度も聴いている。これだけでも、買いだよな。

 さて、この『歌謡曲番外地』は連動企画として5月26日(予定)にCDも発売さる。
 津々井まりのデビュー曲『人魚の恋』のB面『悪なあなた』をタイトルにして、他に小山ルミやエルザやシュークリームが収録されるようだが、今回も荒井千津子の『ふうてんブルース』や太田とも子の『恋はまっさかさま』『とおく群衆を離れて』の収録は無理なのかなぁ。
 ウルトラ・ヴァイヴさんには是非、これらのCD化を実現して欲しい。

◆歌謡曲番外地~Queen of Japanese Pops
 発行元:ウルトラ・ヴァイヴ 
 発売元:(株)シンコーミュージック
 定価:2,100円(税込)

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Comment

スピードグルーヒロキ says... ""
いきなりすみません。太田さんの2曲は入るみたいです。↓

http://www.ultra-net.jp/shop/shop.cgi?order=6914,,:1&class=0&keyword=&FF=0&price_sort=&mode=p_wide&id=7074
2007.05.03 07:52 | URL | #- [edit]
mickmac says... ""
スピードグルーヒロキさん  はじめまして。

うれしい情報をありがとうございました。
とりあえずはA面曲のふたつが収録ですね。
素晴らしい!
2007.05.03 18:15 | URL | #- [edit]

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