TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

CHICAGO * 10 RAZZLE-DAZZLE YEARS



 ブロードウェイの伝説の男ボブ・フォッシーが演出・振付した『CHICAGO』が、1996年にリバイバル上演されてから10周年を迎えた。
 2006年11月にはニューヨークで、一夜限りの10周年記念公演『10 RAZZLE-DAZZLE YEARS』が、歴代の豪華キャストを勢揃いさせて開かれた。
 70年代の初演版のオリジナル・キャストはもちろんのこと、リバイバル版を含めてこれまでに『CHICAGO』の舞台に立ったロキシーや、ヴェルマ、ビリー、エイモス、ママ・モートン、サンシャインらに扮した何人もが、各ナンバーごとに入れ替わり演じ、熱唱したとのこと。
 映画女優のメラニー・グリフィスや、ブルック・シールズのロキシー・ハートにはすごい興味がある。見てみたかったなぁ。

 そして、この10周年を記念した特別プロダクション・チームが、2007年2月8日から3月4日までの間、東京・日生劇場で公演を行なった。
 今回、もちろん観劇してきた。ぼくをよく知る人たちには呆れられるだろうが、LONDONで、NEW YORKで、またNEW YORKで、そしてTOKYOと、まだまだ見足りないのだよ。キャスト違いで何回でも観たくなるのが、この『CHICAGO』なわけです。

 今回の主要キャストは、これまで観たなかでもかなり満足のいくもので、特に、ヴェルマ・ケリー役のテラ・C・マクラウドは素晴らしかった。ダンスのダイナミックさと退廃的ムード、そして少しハスキーな歌声に風格を漂わせ、誇り高く生きているディーバとして申し分ない人物像を創りあげていた。ぼくのイメージにはぴったりな女優だった。

 ロキシー・ハート役のミシェル・デジーンも適役。
 彼女は2005年の来日公演でもロキシー役を演じたらしいが、ぼくが観るのは初めて。キュートで小悪魔的な愛すべきロキシーにピタリとハマっており、見せ場のひとつ「ロキシー」を歌う場面でのユーモアたっぷりなひとり芝居では、会場の雰囲気をグッと惹きつけたと思う。

 注目されたのが、元Backstreet Boysのケヴィン・リチャードソンが弁護士ビリー・フリンに扮したことだろう。Backstreet Boysのリーダーだった頃から『CHICAGO』の舞台には上がっており、スマートで敏腕な弁護士の風格はあったのだが、少し大物感には欠けていたかな。

 ロキシーの夫でお人好しのエイモスが歌う「ミスター・セロファン」は何度聴いてもジーンとくるナンバーなのだが、今回のエイモス役のケヴィン・キャロランは特に素晴らしい歌声を聴かせてくれた。最後、ロキシーに相手にされず静かに退場する後ろ姿に、盛大な拍手が贈られたのが印象的だった。


    ☆

演出:ウォルター・ホビー
振付:アン・ラインキング
[オリジナル…台本・振付・演出:ボブ・フォッシー]

【キャスト】
ロキシー・ハート    ● ミシェル・デジーン
ヴェルマ・ケリー    ● テラ・C・マクラウド
ビリー・フリン     ● ケヴィン・リチャードソン
エイモス・ハート    ● ケヴィン・キャロラン
看守ママ・モートン   ● キャロル・ウッズ
メアリー・サンシャイン ● R・ビーン

公演:2007年3月2日 東京・日生劇場 1階D列21番


◆2005年ニューヨーク・ブロードウェイ版のレヴューはコチラ

スポンサーサイト

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://teaforone.blog4.fc2.com/tb.php/292-c6b87bee