TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

超・電気歌手! 緑川アコ



 P-VINE RECORDS の“幻の名盤解放歌集*コロンビア篇”として『緑川アコ/酔いどれ女の流れ歌』が発売された。

 いやぁ、まさか緑川アコの歌をCDで聴くことができるなんて思いもしなかった。
 
 去年の春先、テレビ東京系の昭和歌謡番組にいきなり登場して『カスバの女』を熱唱していた。一昨年の暮れの番組にも出演していたようだが、それは見逃していた。
 テレビで歌う緑川アコを見るのは、やはり同じような番組で20年ぶりにテレビで熱唱した梶芽衣子以来の強烈さだった。

 本格派歌手のヌードジャケを紙ジャケ復刻するのも、歴史的事件ではないだろうか。なにせ、このジャケット・アルバムを手に入れることなど、今や不可能と云われている。
 まさに“幻の名盤”の真打ち登場と云ったところ。

 これまでの谷ナオミや池玲子、桑原幸子、應蘭芳、田口久美らのヌード紙ジャケットは女優もの。歌は二の次で、悶えや語りのオンパレードであって、まぁ、それはそれなりに嬉しいものでもあるのだが、いかんせん歌を聴くことができなかった。
 あくまでジャケ蒐集の対象でしかなかったのだが、この緑川アコは違う。 
 美しいヌードジャケ(撮影は大竹省二)として、見て良し、聴いて良し。快感に堕ちること間違いなし。
 ディープ歌謡、やさぐれ歌謡として、これ以上のものはなし。


収録曲
01. 酔いどれ女の流れ歌
02. 女のブルース
03. ふたたび夢は夜ひらく
04. 命かれても
05. カスバの女
06.新宿ブルース
07. 波止場女のブルース
08. 女の意地
09. 新宿の女
10. 星の流れに
11. 裏町番外地
12. 新宿仁義


 緑川アコといえば『夢は夜ひらく』と『カスバの女』だろうか。
 『夢は夜ひらく』は、1966年に各レコード会社の競作作品として何人かの歌い手により世に出た。中でも園まりと緑川アコの2作が競い合っていたのだが、当時、中学生には緑川アコの妖しさより優しいお姉さん的な園まりの歌の方が好きだった。この後、藤圭子が『圭子の夢は夜ひらく』として大ブレイクさせたわけで……。緑川アコの歌唱は、藤圭子よりももっとダーク。
 梶芽衣子の『怨み節』や北原ミレイの『ざんげの値打ちもない』のような、怨歌の時代を先駆けていたような、まさに怨み節。
 その独特なコブシ回しと低くドスの効いた声は、一度聴いたら忘れられないだろう。
 
 大ヒットの『カスバの女』も競作作品で、当時は緑川アコと竹越ひろ子の歌唱が双璧だったろうか。
 ちあきなおみも素晴らしい歌声を聴かせているが………。

 このアルバムに収録されている『夢は夜ひらく』は、オリジナルのアコ・ヴァージョンではなく『圭子の夢は夜ひらく』の方で、歌詞がまったく違う。で、他にも藤圭子の『女のブルース』『新宿の女』などをカバーしているのは、ブレイクした藤圭子を意識した企画アルバムだったのだろう。

 『酔いどれ女の流れ歌』は森本和子でヒットしたみなみらんぼうのデビュー作。個人的には、女優の橘真紀の歌唱が好き。

 さて、かなり波瀾万丈な人生をおくってきた緑川アコ……歌唱に関してもかなり怖い。初めてのひとは覚悟して聴くこと……(笑) 

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Comment

路傍の石 says... "ほしい。"
このアルバム気になってたのですが、
そうですかダークな恨み節の世界ですか。
選曲からいっても明らかにそれですよね。
ジャケとは相反する内容だな(笑)。

どうしようかな、買おうかな。
う~む。。。
2007.02.02 10:52 | URL | #3UG7ZRW. [edit]
mickmac says... ""
路傍の石さん こんにちは。

いままで「夢は夜ひらく」と「カスバの女」しか聞いたことがなかったのですが、今回、他の曲を聞いてみて思ったのは、もっと昭和の歌謡史に残ってしかるべきではないかということです。
評価が低いのは、スキャンダルな面が多いという、いかにも昭和の夜の歌謡歌手ってところが原因でしょうか。

まあ兎に角、このジャケに惹かれて買ってしまっても仕方がないですよ。

あっ、でも扇ひろ子が苦手だとダメかも~(笑)
2007.02.03 16:06 | URL | #- [edit]
路傍の石 says... ""
緑川アコは3/3にブリッジから日本クラウン名作シリーズとしてやはり紙ジャケで、 『カスバの女 緑川アコ夜のムードを歌う』が出るようです。

同時発売は、栗原小巻 『ファースト・アルバム 愛は蜃気楼のように』、中田喜子『白い汽車』とのこと。

すでに今月その第一弾として、マーサ三宅 『夜明けのスキャット-あなたと夜とスキャット』、倍賞美津子 『恋の芽生え-倍賞美津子 夜のムードをうたう』、石川晶 『ドラム運命ドラム』が店頭に並んでいて度肝を抜かれました。

全部欲しいところなんですが、ムリです(泣)。
2007.02.08 15:55 | URL | #3UG7ZRW. [edit]
mickmac says... ""
路傍の石さん 
嬉しい情報です! ありがとうございます!

緑川アコ「カスバの女:夜のムードをうたう」は買います!
そして他にも、凄いモノが出ていますねぇ。
マーサ三宅のスキャット・アルバムも魅力だけど、倍賞美津子のアルバムは逸品ですね。
シングル「恋の芽生え」は聴いたことあるのですが、8ビート・ポップスの楽曲で見事な歌唱力を聴かせてくれます。「たばこのけむり」「つめ」「ベッドで煙草を吸わないで」は、是が非でも聴きたい。
石川晶は、カウント・バッファローで「ルパン三世」を持っています。嫌いじゃないです。
明日、タワレコで見てみます。
2007.02.09 00:00 | URL | #- [edit]

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