TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

TVドラマ「わるいやつら」

原作:松本清張
脚本:神山由美子
演出:松田秀知、藤田明二
主題歌:安良城紅『Luna』
出演:米倉涼子、上川隆也、北村一輝、余貴美子、小島聖、笛木優子、伊武雅刀、朝加真由美、平山広行、大森暁美

    
 テレビ朝日の松本清張シリーズの最終作『わるいやつら』は、前2作『黒革の手帖』『けものみち』同様、米倉涼子の抑揚のないナレーションが醸し出す何とも言えない不気味さと、濃密感たっぷりのはじまりに、極上のミステリーの匂いをたっぷりと感じることができた。
 画面全体のトーンをブルー階調で暗く落とし、時折、フィルムの回転ムラのような処理や、モノトーンを挿入するなどのスタイリッシュな映像は、不安感や焦燥感を煽る。

 人相わるい面々の紹介といった趣の第1章は、登場人物のなかで一番淫らな顔の小島聖と、余貴美子の或種滑稽に映る名古屋弁と仕種に目と耳が釘付けになった。

 余貴美子が演じる藤島チセは、原作では銀座の高級ブティックのママで、映画では京都の老舗料亭の女将だった。特に映画での梶芽衣子が演じたチセは、物腰が柔らかく、おっとりした言葉の裏で女の怖さを表していたような感じだったのだが、これが名古屋弁の余貴美子になると、名古屋の商売人が東京に出、手広く事業をするやり手の女将って感じが良くでていた。
 可愛らしい仕草や甘える言葉に名古屋弁の滑稽さが混じり、ドラマのストーリーとは別に、面白く見ることができた。

    ☆

 名古屋弁の特徴は、濁音が多い。省略が多い。語尾に「ゃ」とか「ぇぁ」などの母音が付く。そして、イントネーションが独特ということだろうか。
 劇中で、使われた名古屋弁を少し列記してみる。


・分からんの? 「分らないの?」を省略し「らん」を強く発音する。
・やっと分かってちょうたか
・夫婦は夫婦だがね 「だがね」は知らず知らずによ~く使ってしまう語尾。
・まぁ~、辞めてまやぁ~
・長続きをしたためしがにゃあの ちょっと不自然に聴こえたなぁ。
・そういうのは、ただの遊びだで 「だで」「だわ」ももよく使います。
・おみゃあさん
・隠してまうでしょ 「~してしまう」を略してます。
・これ、取っとうてちょ、車代 「ちょ」は「頂戴」の省略。
・なにい怒っとるの? 「に」を強く発音し、「~とる」は「~している」の省略。
・女の気持ちがわかっとらん、この女たらしが。女はねぇ、買ってあげてゃあの。 「あげてゃあの」って、何かイヤだなぁ、この喋り方は………。
・承知しいせんでね。おったら。

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