TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「リオの嵐」*アンドレ・ユヌベル



FURIA A BAHIA
監督:アンドレ・ユヌベル
脚本:アンドレ・ユヌベル、ピエール・フーコー、ジャン・アラン
撮影:マルセル・グリニヨン
音楽:ミシェル・マーニュ
出演:フレデリック・スタフォード、ミレーヌ・ドモンジョ、レイモン・ペルグラン、ペレット・プラディエ、アニー・アンデルソン、フランソワ・メーストル、ジャック・リベロル、ギイ・ドロルム

☆☆☆ 1965年/フランス/110分

    ◇

 この『リオの嵐』は、フランスの推理作家ジャン・ブリュス原作の“OSS117”シリーズのひとつで、1960年代のスパイ映画全盛時の作品。
 現在の中央情報局“CIA”の前身で、“OSS”という第二次世界大戦時の情報機関“戦略活動機構”の局員が主人公のスパイ・アクションで、『ファントマ危機脱出』のアンドレ・ユヌベル監督がお気に入りのミレーヌ・ドモンジョをヒロインにして製作された。

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 主役のフレデリック・スタフォードは、これがデビュー作となる。彼はこの後、アルフレッド・ヒチコック監督のポリティカル・スリラー『トパーズ』('69)の主役に抜擢され、同じようにフランスの諜報員の役を演じていた。


 スイスのスキー場で休暇中だったアメリカの秘密情報部員“OSS117”ユベール(フレデリック・スタフォード)が、南米各地で勃発する謎の爆発事件を解明するため、リオ・デ・ジャネイロに派遣される。
 空港に着いた途端に何者かに狙われるユベールは、現地の工作員トーマスの協力を得ようとするのだが、既に彼も命を狙われており、ケガをして入院している病院へ出向く。そこでアンナ・マリア(ミレーヌ・ドモンジョ)という美人と知り合う。
 敵は、麻薬によって人を操り世界征服をしようとする組織。
 マリアの友人レアンドロ(レイモン・ベルグラン)の案内で、人跡未踏のジャングルの奥地にある敵組織の本拠地を探索するが、実はレアンドロは敵組織の一員で、ユベールとマリアは敵に捕まってしまう。
 しかし、レアンドロが組織を裏切り、ユベールを脱出させ、軍の介入などのアクションの末、組織のボス・カルロス(フランソワ・メストル)はマリアを拉致して河へ逃げる。ユベールはセスナ機で追跡。大胆にもセスナ機から飛び下りるユベールは、無事マリアを救出して大団円となる。

 マルセル・グリニヨンの美しいカメラワークが、風光明媚なリオ・デ・ジャネイロの街や港の風景をふんだんに魅せてくれる。
 後半は原題のバイヤ洲のジャングルが舞台。“イグアスの滝”で丸太舟が転覆して、ヒロインのドモンジョが激流に流されるクライマックスには息を飲むほどの迫力があり、当時この映画を観て、南米のジャングル探検に行ってみたいと、本気で思っていた。

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   ◇

 1963年に、イギリスでイアン・フレミング原作の『007は殺しの番号』(原題の“ダブルオーセブン・ドクター・ノオ”と言うより、この“ゼロゼロセブン~”という邦題の方が親しみある)が製作されてから、世界中でスパイ映画が流行となった。

 アメリカで製作されたスパイ映画は、テレビドラマにもなった“0011/ナポレオン・ソロ”シリーズ(全8作)、ジェイムズ・コバーンの“電撃フリント”シリーズ(全2作)、ディーン・マーチンの“マット・ヘルム”シリーズ(全4作)といった、コメディとお色気度が強いもので、いかにもハリウッド製らしい派手な映画が多かったように思う。

 “007”シリーズと同じイギリス映画では、ジェームズ・ボンドと同じ英国情報部のエージェントを主人公にした『殺しの免許証〈ライセンス〉』('66)と云う映画が印象的だった。
 エレキ・ギターが刻むビートがカッコいいテーマ曲と、主人公が携帯するモーゼル712でのガン・ファイトは見応えがあり、当時この映画の影響でモデルガンを集めるようにもなった。





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