TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

MOUNTAIN:New Year Concert 1971



 クリームのプロデューサーとして有名なフェリックス・パパラルディが、巨漢のギタリスト、レズリー・ウエストに出会ったのが1968年。
 レズリーの巧みなギターワークに感銘を受けたパパラルディが彼のプロデュースに名乗りを上げ、1969年に1stアルバム『Leslie West's Mountain』が発売された。
 これが事実上の“マウンテン”の誕生なのだが、当初、パパラルディ自身がベースを担当する3人編成であったが、バンドの方向性としてキーボードを入れることになり、2nd『Mountain Climbing!』(1970)から新たにコーキー・レイング(dr)、スティーヴ・ナイト(key)を加え、ここに最強の4人編成の“マウンテン”がスタートを切った。
 
 その最強体制で発表された3rdアルバム『NANTUCKET SLEIGHRIDE』(1971)こそ、名実ともに新しいアメリカン・ロックの創造だった。
 クラシックを想定したキーボードの使い方や、優雅なメロディライン。ライヴではレズリーのインプロビゼーションを行うアドリブ性に富んだ構成など、ライヴ・バンドとしての地位を不動のものとした記念的アルバムでもあった。

 ライヴ・バンドだったマウンテンとしては、これまでに数々のブートレグ(海賊盤)が出ていたのだが、2004年に『Official Live Mountain Bootleg Series』という正規のCDが発売されるようになった。
 ただ正規盤とはいえ、必ずしも音質が最高と言えるものばかりではなく、高音質オーディエンス録音もあれば、これまで出ていたブート音源と同じものもあったりしている。(価格はグンと安いので助かる)

 この『New Year Concert 1971』はシリーズ14作目の最新盤で、最強メンバーの一番良い時期の演奏を堪能できる。
 パパラルディの唸るベース、コーキーの的確なリズム、スティーヴのリリカルな響き、そしてレズリーの重いギターの音色が、マスタリングもきちんと行なわれた驚きの最高音質(もちろん鮮明なステレオ)で蘇るのだ。とても聴き易いサウンドだ。

 CDには、場所と日時のクレジットが明記されていない。
 想像するに、1970年の大晦日はニューヨークの“Felt Forum'”に於いて2回のステージが行われているので、その1st Show と 2nd Show からの収録と思われる。

 リマスタ-盤『NANTUCKET SLEIGHRIDE』に、ボーナス曲として収録されている未発表ライヴの「TRAVEKING IN THE DARK」は、ここに収められたものと同じ音源である。

DISC ONE
1. INTRO / NEVER IN MY LIFE
  4.46
2. DON'T LOOK AROUND   4.21
3. MISSISSIPPI QUEEN  6.14
4. BABY I'M DOWN  8.20
5. LONG RED  6.44
6. SILVER PAPER  9.33
7. Guitar Solo  9.50

DISC TWO
1. THE ANIMAL TRAINER AND THE TOAD
   5.59
2. NANTUCKET SLEIGHRIDE  5.57
3. FOR YASGUR'S FARM  4.16
4. TRAVEKING IN THE DARK  5.07
5. BLOOD OF THE SUN  3.20
6. DREAMS OF MILK AND HONEY  23.25
7. AULD LANG SYNE  1.03      

 イントロのアナウンスはビル・グレアムだ。
 1971年の2月に発売される『NANTUCKET SLEIGHRIDE』から4曲が披露されているが、中でもアルバムの1曲目を飾る“DON'T LOOK AROUND”のライヴ演奏は、非常に珍しいものと思う。
 71年後半からライヴのインプロビゼーションの目玉となる“NANTUCKET SLEIGHRIDE”は、当然ながらアルバム・ヴァージョンのように短く演奏されている。〈CD-2〉の7曲目は“蛍の光”です。

 数年前に、この大晦日の“Felt Forum'”の音源が、『 DON'T LOOK AROUND』というタイトルのブートレグで発売されていたが、未聴のため同一のものかどうか定かではない。
 ただ、当然こちらの方がリマスターもされ音質は良いと思うし、何よりも価格が安価なのだから、マウンテンに興味のある人には絶対のお勧めである。

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Comment

路傍の石 says... ""
近頃は、ドアーズやジミヘンにはじまり
この手のアーカイヴ音源のリリースが当たり前になって、
ブートレグから遠ざかりたい拙としては喜ばしい限りなのですが、
好きでも購入に至るまでがまた大変で、
そうこうすると入手できなくなったりで(笑)。

マウンテンは、
元々ライヴ盤が多いアーティストだし、
オリジナル盤は聴き込んできた口なのですが、
こんなものが出されていることに
今日の今日まで気づきませんでした。
生で観たかったアーティストですが、
そのことを埋めるのはこういった音源なんですよね。

2007.01.08 13:54 | URL | #3UG7ZRW. [edit]
mickmac says... ""
路傍の石さん  こんにちは

マウンテンの来日は1973年に一度きりありますが、この時は、マウンテン解散後の“ウエスト、ブルース&レイング”の来日が予定されていたのが、またまた崩壊の憂き目にあい、急遽マウンテンを再結成しての来日でした。
再結成のマウンテンには行っていないので何とも言えないのですが、あんまり良いステージではなかったみたいですよ。

大阪公演がライヴ・アルバムとして出ていますが(CD化もされている)、「Nantucket Sleighride」は怒濤の最長30分以上の迫力演奏で、何とか面目を保ったのでしょうかね。
2007.01.10 13:30 | URL | #- [edit]

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