TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

華麗なるペテン師たち

原題:HUSTLE
制作:英国 BBC 
出演:エイドリアン・レスター、マーク・ウォーレン、ロバート・グレニスター、ジェイミー・マリー、ロバート・ヴォーン
2004年 〈全6回〉


 「詐欺は金だけの問題じゃない」

 強欲な金持ちだけをターゲットにする詐欺チームのコンゲーム・ドラマが、毎週火曜日の夜10時からNHK-BS2の海外ドラマ枠で始まった。
 
 コンゲームとはconfidence game(信用詐欺)の略で、その知的な仕掛けが大掛かりであればあるほど小説や映画の世界では魅了されている。コンマンたちが騙す相手は登場人物だけでなく、読者や観客すら爽快にダマしてくれるのも魅力のひとつであり、数々の名作が生まれている。

 ジェフリー・アーチャーの小説『百万ドルを取り返せ!』しかり、傑作中の傑作映画『スティング』('73/ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード)やポーカーを題材にした『テキサスの五人の仲間』('66/ヘンリー・フォンダ、ジョアン・ウッドワード)しかり、そして最近ではジェームズ・フォーリー監督の『コンフィデンス』('02/エドワード・バーンズ、ダスティン・ホフマン)が見事な騙しダマされ映画だったが、共通するのはスマートさがなくてはコンゲームとは言えないと云うことだ。

    ☆    ☆

 詐欺では一度も検挙されたことのない並外れた知性と統率力を持つミッキーが、別件の暴行容疑で2年の刑期を終えロンドンに戻ってきた。彼は、引退のための最後の大仕事としてかつての仲間たちを集める。
 仕掛けの調達やコンピュータに精通したアッシュ。カモを誘惑するためには“女”を武器にまでするクールな女性ステイシー。生来のギャンブラーで、大仕掛けの詐欺ではオトリ役のベテラン詐欺師アルバート。
 プロフェッショナルな4人だ。

 一方、出所したミッキーを監視続ける警察に、本部から強面のディパーマ警部補が応援にやって来る。女性担当官のホッジス巡査部長がディパーマ警部補に状況を説明する方法で、この4人を視聴者に紹介する仕掛けになっている。

 そしてチームにもう一人、トランプの妙技とスリが得意な若いダニーが、ミッキーに弟子入りしたくて4人の計画に途中から加わることになる。
 株取引の詐欺を仕掛ける5人のターゲットは、富豪ながらケチで浅ましい実業家。

 計画が始まると、ドラマ自体の“仕掛け”も動き出す。

 警察側の動きは、ディパーマ警部補が新人のダニーに目をつけ彼をゆさぶりながら、ミッキーたちを現行犯で一網打尽にしようと画策をする。

 さてミッキーたちは、どうやって警察を欺き大金をせしめるのか……。

 警察と詐欺師チームの行動を同時に描いていく緊迫感と、鮮やかに進む詐欺の仕掛けに目を奪われる。コンゲームの醍醐味は、二転三転するストーリーと見る者を気持ちよく騙してくれることだ。

 ガイ・リッチー風のスタイリッシュな映像は、時間軸を逆にしたりストップモーションを活用したりして飽きさせないし、ユーモアたっぷりなストーリーも好印象だった。

 アルバート役のロバート・ヴォーンは懐かしい。テレビ『0011ナポレオン・ソロ』を彷彿とさせるほどダンディで、風格もありお見事。そして矢島正明の日本語吹替えというのもうれしい。

 第2話以降もとても楽しみだが、本国ではSERIES 3まで放送されておりSERIES 4も決定しているのだから、日本での順次の放映を期待したい。

 

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