TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「マンハッタン殺人ミステリー」*ウディ・アレン



Manhattan Murder Mistery
監督:ウディ・アレン
出演:ウディ・アレン、ダイアン・キートン、
アンジェリカ・ヒーストン、アラン・アルダ

☆☆☆★ 1993年/アメリカ/109分

    ◇

 ウディ・アレンのとっておきのミステリーコメディは、ボビー・ショートが歌うコール・ポーターのI Happen To Like New Yorkからはじまる。くっきりとライトアップされたマジソン・スクェア・ガーデンの空撮からしてドキドキしてしまう。ウディ・アレンの小難しい会話は苦手と云う人でもこの映画は楽しめる。音楽と風景も最高です。
 
 アイスホッケー観戦のラリー(ウディ・アレン)とキャロル(ダイアン・キートン)の会話で倦怠期の夫婦とわかる。アパートメントに帰ってくると隣室の老夫婦にお茶を誘われるのだが、「今夜はボブ・ホープの映画を見よう」と決めていたラリーはハウス氏の趣味には上の空。早く帰りたいのにキャロルは全然察してくれない………。冒頭からここまでの笑いでこの作品に嵌まった。
 さて翌日、隣室の老婦人が心臓マヒで亡くなるのだが、ハウス氏の明るい振る舞いを見てキャロルが不審を抱くことになる。何かにつけてハウス氏を疑ってかかるのだが、これがまた本気だから面白い。キャロルは自分に好意を持っている友人の劇作家テッド(アラン・アルダ)と仲良く探偵気取り。夫のラリーは少し嫉妬が……このあたりのドタバタも面白い。
 そして、次第にキャロルのペースになり、編集者のラリーが担当する女流作家マーシャ(アンジェリカ・ヒューストン)を交えて4人で事件の解明へ乗り出すことになる。

 ミステリーとはいっても意外な犯人やトリックなどはなく、ヒチコック風味のサスペンス度もなんとなく凡庸なんだけど、これはコメディの味付けとして見るべきもの。描いているものは、中年夫婦の日常風景とニューヨークのアッパークラスの人間たちの姿だ。夜のレストランで作戦会議なるものを繰り広げるシーンが最高で、饒舌な登場人物たちが実に魅力的だ。

ウディとダイアン・キートンとのコンビは「アニー・ホール」「マンハッタン」も最高にステキだが、大笑いできるのはこの作品。


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