TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「玄海つれづれ節」*出目昌伸監督作品

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監督:出目昌伸
原作:吉田兼好
脚本:笠原和夫、下飯坂菊馬、兵頭剛
出演:吉永小百合、八代亜紀、風間杜夫、三船敏郎、伏見扇太郎

☆☆★ 1986年/東映/135分

    ◇

 北九州を舞台に、男勝りの女ふたりとやさ男との3人が繰り広げる人情コメディで、吉永小百合が女詐欺師やソープ嬢に扮したことで話題になった。

 ホステスから実業家夫人になったゆき(吉永小百合)だったが、夫が数億円の負債を残し蒸発してしまう。借金の取り立てのひとり月代(八代亜紀)の情報から夫が北九州に逃げた事を知り、夫が外で産ませた子供を連れて跡を追うことになる。生まれ故郷のバタバタ横丁に身を寄せ、ゆきを慕う同級生の一平(風間杜夫)や横丁の仲間たちに助けられながら夫探しに奔走するのだが、地元のサラ金業者にソープランドに売り飛ばされたり、金策のため詐欺師になったり、地上げ騒動に巻き込まれ自分の身体を張って横丁を守ったりしながら自立していく。
 
 吉永小百合はオープニングから啖呵をきり、刈り上げショートヘアで登場するのだが、これにはかなりビックりした。
 そしてソープ嬢姿だが、カーリーヘアのウィッグでスケスケの衣装をまとっていたとはいえ、当時41才にして超ビキニ姿を披露したことは裸を見せる以上に衝撃があります。
 それでも可愛らしく見えるのが気品でしょうか。

 美しさはもちろん、気品と知性で日本人の求める清楚な女性像を担ってきた吉永小百合は、この映画の監督の前作『天国の駅』において、初めての“汚れ役”として夫殺しの毒婦と云われた女性の性と業を切実に演じ、今回も新たに軽妙なコメディへの挑戦をしたわけなのだが………。

 ファンにとっては、松竹人情喜劇の趣きに似た後半のバタバタ横丁のエピソードのような、下町人情話が似合う吉永小百合であって欲しかったのだろうか。

 軽妙さと云えば、八代亜紀と風間杜夫とのコンビネーションは面白く、巧い。つかこうへい調を連想させる風間杜夫の軽さも抜群だ。
 その3人が、劇中突然ミュージカル風に歌い出す軽快な『キャバレー・フラミンゴ』。白いタキシード姿に黒のサングラスの吉永小百合が実に楽しそう。



 上映映画館のみで発売されたシングル盤は、“つれづれ”に掛けて2020枚の限定レアもの。

 横丁の路地から見える若戸大橋のカットが、まるっと『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ニューヨーク』と同じ構図なのはご愛嬌………。

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