TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「インサイダーズ~内部者たち」*ウ・ミンホ


INSIDE MEN
監督:ウ・ミンホ
脚本:ウ・ミンホ
出演:イ・ビョンホン、チョ・スンウ、ペク・ユンシク、イ・ギョンヨン、イ・エル

☆☆☆★ 2015年/韓国/130分

    ◇

 韓国におけるR18指定映画として、観客動員数歴代ナンバーワンを記録した社会派ドラマで、ゴロツキと検事が手を組み巨大な権力に立ち向かうサスペンス・ムービー。


 身なりのいいスーツに身を包んだ義手の男アン・サング(イ・ビョンホン)が、記者会見場に高級車で乗り付け、与党の次期大統領候補チャン・ピル(イ・ギョンヨン)と、財閥企業ミライ自動車の会長との癒着を示す証拠書類を、検察に提出すると発表するところから映画ははじまる。

 もともと芸能事務所を経営していたサングは、政界と財閥の仲介をする黒幕「祖国日報」主幹ガンヒ(ペク・ユンシク)を兄貴と慕い、裏で女の斡旋や脅迫など汚れ仕事を請け負っていた。
 ある日、ミライ自動車がチャンに裏金を贈っていた証拠となるファイルを手に入れたサングは、それをネタにミライ自動車を脅し、さらなる成功を手に入れようと企てるのだが、失敗し腕を切り落とされる。
 一方、裏金の証拠を追っていた検事のウ・ジャンフン(チョ・スンウ)は、証拠ファイルをサングに奪われた責任を負わされ左遷させられる。

 正義を貫こうとするジャンフンは、復讐を伺うサングに一発逆転の計画を持ちかけ、財界・政界・メディアを取り巻く一大スキャンダルを暴こうとするが……。

    ◇

 ゴロツキと検事と策士の3人の男たちが仕掛ける命を賭けた騙し合いは、二転三転とコン・ゲームの様相を孕み、例によって韓国映画ならではの暴力と残酷シーン、そして、ばかばかしいほどのエロ・シーンを合間に挿みながら、痛快に進行する。見応えは十分。

 イ・ビョンホンのハードなワルぶりと三枚目的な演技も面白いし、ペク・ユンシクの静かな佇まいが不気味さを醸し出している。

 「モルディヴでモヒートでも飲みましょ」
 男ばかりの映画なので出番があまりないが、サングの芸能事務所の元女優ウネ役のイ・エルが、クールにファム・ファタルぶっていて、いい。

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 エンタメ的にデフォルメされたお話しながら、実際にいまだ韓国の政治腐敗がニュースになっている現状では、この映画のような汚職の構造や性接待などが、リアリティある存在として韓国の観客に受け入れられたのだろうな。

 〝♪五月雨のなか 去って行ったひと~〟
 イ・ビョンホンが運転する車のなかで、哀愁を帯びて流れる桂銀淑似の歌声……誰の、何て曲なんだろう、気なった。
 

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