TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

ラビ

 熱烈でコアなファンがいる孤高のシンガーソングライター、中山ラビ。
 1999年にライヴ活動を復活させ、現在2枚のライヴアルバムを出している。

 登場は70年代初頭、岡林信康や加川良らのいた関西フォークからで、ギターの弾き語りで唄われる歌の社会性から“女ボブ・ディラン”と異名をとっていた。
 その社会性は1stアルバム『私ってこんな』のなかの一曲「13円50銭」で見られる。
 関東大震災時の朝鮮人虐殺を唄ったもので、「50銭」を「コチーセン」と撥音することで朝鮮人を見分けた踏み絵的言葉がこのタイトルで、ラビは「コチーセン」と撥音しながら朝鮮人側に立ちその心象風景を唄っている。一時発売禁止か放送禁止になっていたはず。

 年齢不詳。低く独特の歌声と、抜群の歌唱力を備えていたことも魅力的だった。



ラビ女です
 75年の3rdアルバムで、バンド編成になりブルース、ロック色が強くなっており好きな1枚。
 彼女の力強い歌唱には、このアルバムのようなサウンドが似合っていたように思う。


 歌唱力のある実力派で、個性も豊かで魅力的なラビ。しかし無名だった。
 前髪を揃えたストレートな髪に、T-シャツ姿だけではビッグになれない。
 80年代に入り所属レコード会社のキティは大胆にラビを変身させた。
 プロデューサーに加藤和彦を迎え、スタイルは濃いメイキャップにウェイビーな髪。プロモーションのライヴでは黒の下着姿で行われたらしい。



MUZAN
 1982年に発売された8枚目のアルバム。
 プロデューサーの加藤和彦自身が発売したヨーロッパ3部作の中の『うたかたのオペラ』に近い妖艶なアルバムだ。マレーネ・ディートリヒを思わせるような、気だるい退廃美が匂う。
 ヴォーカリストとしてのラビでは、この後の2枚『SUKI』('83)『甘い薬を口に含んで』('83)とともに好きなアルバム(3枚ともPr:加藤和彦)。
 『甘い薬を口に含んで』は作詞に安井かずみが参画しローマでの録音となった。が、やはり売れなかった。

 その後、一枚アルバムを出してから活動を停止していた。
 


ラビ


ラビing
 復活の狼煙となったライヴ盤は、ラビ組というバックバンドを従え全曲既発の曲ばかり。ロックサウンド(パンクっぽい)と弾き語り、そして2ndアルバムから「ひらひら」加藤和彦との「グッバイ上海」を新たにスタジオ録音している。
 
 ステージ写真はショートカットの金髪にタンクトップに編タイツ姿。そして、このスタイル以上に驚くのがパワフルな歌声だ。年齢やブランクからくる衰えが一切ない。
 CDだけでもその凄さを感じるのだから、生のステージにも触れてみたい。ラビingのサイトでステージの模様を知ることができる。

スポンサーサイト

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://teaforone.blog4.fc2.com/tb.php/155-52b128a2