TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「キング・コング」



KING KONG
監督:ピーター・ジャクソン
脚本:フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエン、ピーター・ジャクソン
出演:ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック、エイドリアン・ブロディ
   トーマス・クレッチマン、アンディ・サーキス

☆☆☆★  2005年/アメリカ/188分

    ◇

 アドヴェンチャー映画の古典として金字塔を打ち立てている『キング・コング』。子供の頃は怪獣映画としてテレビで見ていた。テレビ放映は『フランケンシュタイン』や『半魚人』、『狼男』などの怪奇映画や、『SF巨大生物の島』といった特撮映画の扱いで、ジャングル探検やコングと恐竜との死闘シーンにはドキドキしていたものだ。
 しかし特撮映画、怪獣映画、モンスター映画として名を残している『キング・コング』は、放射能を浴びて巨大化した恐竜や狂気の天才博士によって創造された怪物のようなモンスターなどではなく、南海の孤島に野生の獣としてジャングルに棲みついている絶滅種の巨大ゴリラが、未知の世界からきた人間に翻弄される悲劇の物語だ。

 キング・コングフリークのピーター・ジャクソン監督は、そのオリジナル・スピリッツを最高のテクノロジーを駆使して、ただのリメイク映画ではない最高のアドヴェンチャー映画として蘇えらせてくれた。
 それはオープニング、オリジナル通りのアールデコ調でデザインされたタイトルバックからしてニヤリとさせられる。

 そして“美女と野獣のラヴストーリー”を核に、冒険映画としてのエンターテインメント性はド迫力の映像で証明してくれているのだから、これ以上ないくらいの感動と興奮で映画館を出る事になる。
 188分息つく暇もなくヘトヘトになるはず。

   ☆   ☆   ☆

 主役はもちろんコングだけれども、肝心のコングを魅了する美女が大事な映画。そのヒロイン女優アン・ダロウ役のナオミ・ワッツがいい。地味な女優と思っていたけれど、こんなに美人だったのですね。
 NYでのレヴューシーン(歌や踊り)にしろ、ジャングルで逃げまどうにしろ、ナオミ・ワッツの表現豊かな仕種や表情はとても魅力的だ。

 過去のヒロイン女優アン・ダロウ役は、1933年のオリジナル“絶叫の女王”フェイ・レイと1976年の“セクシー”ジェシカ・ラングだが、ナオミ・ワッツはタフなヒロインです。なんてったって、コングの掌のなかであんなに振り回されても悲鳴ひとつあげないのですから………笑(はじめにコングと対面したときにはおもいっきりの悲鳴をあげますが)。
 ツッコミは別にして、映画はヒロインの芯の強さがポイント。売れないヴォードヴィリアンのアンが大恐慌の真っただ中で、スターを夢見ることと同時に人生に絶望をしながらもそれに真剣に立ち向かっている姿のNYシーンから一転、ジャングルでコングに捕らえられてからはコングとコミュニケーションをとろうとする姿に、強い女の美しさを感じる。コングへの包容力はアンの生き方そのものなんだね、きっと。

 以下、軽~くネタバレになるかもしれないのでご注意を




 NYセントラル・パークの凍りついた池でコングとアンが戯れるシーン(スケート?)は、ユーモアがありながら感動するところ。とても印象に残るシーンです。
 そしてラストのコングの眼差しは、守るべきアンへの最後のコミュニケーション。あんなに凄みのあったコングの哀しい表情がたまらなく切ない。

   ☆   ☆   ☆

 SFXやCGが氾濫するハリウッド映画の大作主義には苦々しい思いのぼくでも、冒頭の1930年代のNYの街並を見せられたら参ったと云うほかない。見事に映画の中に引きずり込まれる。
 SFXは髑髏島でのアドヴェンチャーでも威力を発揮。コングの凶暴さがリアルに表現される迫力はなかなかのもので、コングとティラノサウルス3頭とのバトルシーンはとにかく息を呑む。地上だけの闘いでは単調になるところを、見事な落下格闘シーンを取り入れることでスピードと恐怖感が倍増され、一番の見どころとなっている。
 
 たしかに不自然な箇所はいっぱいある。草食恐竜に追っかけられるシーンやら、谷底での銃撃シーンやら……でも、楽しむためにはそれを云ってはお終いでしょ。

 今度は日本語吹き替え版で、再度、画面の隅々までジックリと見直そうと思っている。

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