TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「エロスの誘惑」*藤田敏八監督作品


監督:藤田敏八
脚本:松田昭三
撮影:山崎善弘
助監督:長谷川和彦
音楽:J.S.バッハ
出演:中川梨絵、小松方正、地井武男、川村真樹、天坊準、福地健太郎

☆☆☆☆ 1972年/日活/69分

    ◇

 初見1972年10月
 『八月はエロスの匂い』につづいて観た藤田敏八監督のロマンポルノ第2作目で、まさしくロマンポルノの女神中川梨絵の美しさの虜になった記念的作品。
 同時公開は神代辰巳監督の『一条さゆり 濡れた欲情』だった。

 舞台は、東京湾デルタ地帯の倉庫街。
 貧相な倉庫主任・菊地(天坊準)と、逞しい体格のアルバイト青年・健太郎(福地健太郎)、そして、住み込みの事務員タネ(中川梨絵)の3人が、この薄暗く殺伐とした倉庫で働いている。
 タネの容姿は男心をそそるものがあり、菊地はタネに結婚を申し込むが「私がどんな女か知ってるの?」と冷たい対応。
 タネは、倉庫会社社長の三好(小松方正)に囲われている身。しかしどこか虚無的で冷めた女だ。三好に菊地のことをうち明けると、三好はタネに結婚を勧める。
 翌日、タネは菊地に結婚の承諾をするが、その日、本社から庄司という男(地井武男)が配属されて来た。無口で精悍な庄司に惹かれたタネは、挑発的な態度で「私をここから連れ出して」とでも言わんばかりに誘惑し、そのままずるずると三好と庄司との三角関係がはじまるのだった。
 しかしある日、庄司の妻と名乗る女(川村真樹)が現れ、庄司は忽然と姿を消してしまう……。

    ◇
 
 〝何も変わらない日常〟
 藤田敏八監督の演出は、ポルノ的扇情シーンやドラマティックな展開を抑え、吹きだまりの倉庫街に集まる冴えない男女の、虚無的日常と性を淡々と描いている。

 70年代はじめは風呂なしの部屋など当たり前で、台所で湯を沸かして行水するシーンが目に焼き付いていたり、ビルの屋上で洗濯ものを干すシーンなどにエロティックな感覚が沸いてくるのだった。

 まぁとにかく、中川梨絵が美しい。
 これだけで良いだろう……☆ひとつは彼女に捧げるものである。

1972_erosunoyuuwaku_dvd.jpg
★中川梨絵★
★一条さゆり 濡れた欲情★
 

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