TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「霧笛が俺を呼んでいる。」THE SPOIL


sound trucks 〝AGAIN〟
霧笛が俺を呼んでいる。◆ 
'84 version by THE SPOIL
'60 version by 赤木圭一郎 1984年


 「霧笛が俺を呼んでいる」は1960年公開のトニーこと赤木圭一郎の最高傑作映画の同名主題歌で、作詞は水木かおる、作曲は藤原秀行。
 このシングルは、にっかつ70周年を記念して製作され1984年に公開された日活映画『AGAIN〈アゲイン〉』のイメージ・ソングとしてリリースされたもの。

 A面は、THE SPOILがアヴァンギャルドにアレンジしてカヴァーしたもので、B面は『AGAIN〈アゲイン〉』の挿入歌として使われた赤木圭一郎のオリジナル・ヴァージョン。
 オリジナル・タイトルは「霧笛が俺を呼んでいる」だが、THE SPOILヴァージョンは「霧笛が俺を呼んでいる。」と表記される。

 THE SPOILとは、80年代前半に活動していたクラブ・ジャズ・バンドで、ロカビリーやラテン、ジャズとテクノを融合したインストゥルメンタル・バンドとしてキャバレーやクラブなどで活動していたバンド。
 桑原茂一と伊武雅刀らのスネークマン・ショーのアルバム(カセット)で聴いたのが最初で、唯一のアルバム『DAY and NIGHT』(’82)を購入している。
 80年代特有のスノッブ感覚で、ニュー・ウェイヴ的ビ・バップに富んだ音楽が見事だったが、60年代のキャバレー音楽のような日活歌謡のひとつ「霧笛が俺を呼んでいる」のカヴァーは、その雰囲気といい面白い取り合わせだと感じた。

 本作のプロデュースとピアノには、前年に解散したダウンタウン・ブギウギ・バンドの千野秀一が参加。ヴォーカルは〝紅拳児〟の名前で伊武雅刀が歌っている。紅拳児の名が、赤木圭一郎の代表作『紅の拳銃』から取られているのは明白。
 オリジナルのレコードは、映画のラストシーンの赤木圭一郎と芦川いづみの別れの台詞を導入にして、魅力的に歌が始まるが、THE SPOILヴァージョンにも伊武雅刀の「ごきげんよう」の台詞で始まるカッコよさだ。

1984-01_アゲイン
AGAIN〈アゲイン〉

 映画「霧笛が俺を呼んでいる」は、『第三の男』にインスパイアされて製作されたミステリー・ロマン。赤木圭一郎の淡々とした台詞と、叙情性豊かなメロディを持つ主題歌が高貴なロマンとセンチメンタリズムを漂わせ、赤木圭一郎と芦川いづみとのコンビネーションも最高に素晴らしい、日活アクション映画の代表作である。

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