TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「007 スペクター」*サム・メンデス

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007 SPECTRE
監督:サム・メンデス
脚本:ジョン・ローガン
音楽:トーマス・ニューマン
主題歌:「Writing's On The Wall」サム・スミス
出演:ダニエル・クレイグ、クリストフ・ヴァルツ、レア・セドゥ、モニカ・ベルッチ、デイヴ・バウティス、アンドリュー・スコット、レイフ・ファインズ、ナオミ・ハリス、ベン・ウィショー、ジュディ・デンチ

☆☆☆★ 2015年/イギリス/148分

    ◇

 『007カジノ・ロワイヤル』『007 慰めの報酬』『007 スカイフォール』とつづいたダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドの4作目。
 一話完結だったそれまでの007とは一線を画した連作ストーリーは、ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドが“シリアスな007”になっていたにも関わらず、これまで以上に不死身なボンドとなると、まるで『ミッション:インポッシブル』シリーズかと見間違うのはご愛嬌として、荒唐無稽のなかに味わいあるボンド・ストリーに仕上がり、スケールも壮大なものになっている。

 『007カジノ・ロワイヤル』で殺しの称号《00》のセクションに配属され、そこで愛する女性ヴェスパーを失い、『007 慰めの報酬』ではヴェスパーを操っていたミスター・ホワイトの組織がMI6に要員を送り込んでいたのが明るみに出る。
 『007 スカイフォール』では、元MI6のエージェントが敵となり死闘のあげくボンドの上司Mを死なせる結果となった。
 そして、このすべての物語の背後に宿敵「スペクター」の存在があった……という、MI6の存続とスペクターの組織をリンクさせる4部作の完結編。

 冒頭、メキシコ・シティの“死者の日”パレードに逆行して歩行するボンドが、ビルの屋上から敵を狙い撃つまでの流れが素晴らしく、そのあとのヘリコプター・アクションの想像以上の興奮も重なり、一気に“ダニエル”ボンドの世界に惹き込まれること必至。

 列車アクション、雪山アクション、強敵な用心棒など、シリーズにオマージュを捧げたシーンが、これでもかとてんこ盛り……そしてもうひとつ往年のファンには嬉しいのが、スペクターのNo,1:エルンスト・スタヴィロ・ブロフェルドの衣装がスタンドカラーだったり、愛猫の白いペルシャ猫が出てくるところ。
 ブロフェルドの顔が最初にスクリーンに登場した『007は二度死ぬ』では、ドナルド・プリーゼンスがスキンヘッドで右目に大きな傷のある姿で印象付けたが(以後、何人もの俳優がブロフェルドを演じたが顔の傷はなかった)、今回は、最後にあの傷痕が生々しく付けられ、オマージュとしてのブロフェルドが完成している。

 そして凝っているがブロフェルドの正体…。おいおい私怨かよ、とツッ込みも入れたくなるが、今回のボンドの行動も私情から始まってるのだからお互い様。それに、SPECTREが「亡霊」という意味だけに、妙に納得させられるところもありだ。

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