TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

あんた男前、私いい女「WOMAN」木の実ナナ

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WOMAN

 ヒット曲「うぬぼれワルツ」を収録した1979年リリースの木の実ナナ3枚目のアルバムで、映画『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』(’78)でマドンナ紅奈々子を演じ、女優としても脂の乗ってきた時期の作品。この脚線美!買いのジャケット。

SIDE A
01. 恋愛予報 (作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童)
02. 宵ざめ (作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童)
03. 遊びなれてる人みたいに (作詞:矢玉四郎/作曲:丹羽応樹)
04. 流行りの酔いどれ (作詞:森雪之丞/作曲:丹羽応樹)
05. 男嫌い (作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童)
06. ひとり唄 (作詞/作曲:小坂恭子)

SIDE B
01. 紙吹雪 (作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童)
02. うぬぼれワルツ (作詞:門谷憲二/作曲:西島三重子)
03. アフター・シェーブ・ローション (作詞:麻生香太郎/作曲:西島三重子)
04. おいてきぼり (作詞/作曲:小坂恭子)
05. 愛の証明(あかし) (作詞:木の実ナナ/作曲:谷村新司)

    ◇

 1960年代はじめ、日本テレビ系列で「ホイホイ・ミュージック・スクール」という音楽スカウト番組(「スター誕生」の原点)が放送されていた。その番組で、鈴木やすしと共に司会をしてデビューしたのが当時16歳の木の実ナナ。
 番組は古過ぎてなんとな~く見ていたかな、というくらいの記憶しかないのだが、フジテレビ系列「ザ・ヒット・パレード」で尾藤イサオと司会をしていたのはよく覚えている。ちょうどGSブームの真っただ中のこと…「ミニ・ミニ・ロック」という曲がヒットしていたっけ。
 それ以前でいうと、カトリーヌ・スパーク主演のイタリア映画『太陽の下の18才』の主題歌を、日本語カヴァーしたツイスト曲が木の実ナナを強烈に印象づけていた。

 YouTubeに「太陽の下の18才」を歌う木の実ナナの映像がアップされていた。1977年に「ポップス20年 なつかしのザ・ヒット・パレード」と題されて放送されたもので(放送はカラーだったはず)、まだ家庭用VTRが普及する前なので、この番組録画は貴重。(因みに、ウチにビデオレコーダーが来たのは1978年あたり。新しもの好きの父親がVHS「マックロード」を買って来たが、あの頃ビデオテープ自体も高級だった)




 さて60年代の終り、番組の司会が堺正章と梓みちよに交代してからはあまり見かけることがなくなったのだが、その時期、本場のミュージカルを学ぶためにアメリカに渡ったのが70年代はじめ……。
 帰国後はミュージカルに多数出演し、細川俊之との二人芝居ミュージカル『ショーガール』は彼女の代表作となり、TVや映画の女優としても大活躍するようになったのは周知のこと。
 
 歌手としての転機は、1976年トリオ・レコードに移籍しリリースしたシングル曲「おまえさん」。
 作詞の阿久悠はあえてポップス系ではなく演歌的な世界を描き、作曲の丹羽応樹がブルージーな曲をつけて大ヒットした。
 そして、つづけてリリースされたアルバム『愛人』からシングルカットされたのが阿木燿子作詞、宇崎竜童作曲の「愛人(アマン)」。竜童メロディ全開で、阿木燿子が描く切ない女性の心の葛藤を歌い上げたドラマチック歌謡だ。

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 さて本アルバムは、十人十色ならぬ11人の女の情景が歌われる。竜童&阿木コンビの楽曲が4曲、1stアルバムから馴染みある丹羽応樹と、西島三重子や小坂恭子の哀愁あるメロディがそれぞれ2曲づつ、どれも聴き逃せない傑作が揃っている。

 初期のダウンタウン・ブギウギ・バンドのメロディと、言葉のリフレインを笠置シズ子風に歌う「恋愛予報」には、喫茶店で男の優柔不断にイライラする女が…、つづく「宵ざめ」には、鴎のようにふらりと次の女に渡ってゆく男を見送る女がいる。
 ゆるい坂道を、同じ歩幅で歩く女と男の微妙な関係をロングショットで眺める「男嫌い」。あなた宛ての女文字の手紙を見てしまった女の、ほんの数分の情景がスローモーションとなる「紙吹雪」。
 いかにも阿木燿子の世界感…好きだな。


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