TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

越路吹雪・愛の生涯

 フジテレビで放映された“女の一代記”シリーズ第2夜『越路吹雪・愛の生涯 この命燃えつきるまで私は歌う』を見た。
 コーちゃんと親しまれた越路吹雪の役を宝塚歌劇団の後輩・天海祐希、越路吹雪を支え続けた岩谷時子役を松下由樹、ベストパートナーだった内藤法美役に小澤征悦が演じたドラマだ。

 越路吹雪の歌は、父親がシャンソンやカンツォーネが大好きだったので子供の頃から親しんでいた。
 我が家では、ぼくがツェッペリンやブルース・ロックを聴き始めていた頃、中学生の弟は両親のレコード棚からシャンソンを含む越路吹雪の歌を一生懸命に聴いていた。弟が母親と一緒に越路吹雪のリサイタルを見に行った頃購入したのがこの実況録音盤。



 1968年の日生劇場でのリサイタルを収録したレコードボックスで、ブックレットにはステージ写真が満載で、3部構成のステージでの彼女の艶やかさが想像できる。
 ピアノの内藤法美をはじめバック・ミュージシャンも一流。ジョージ川口とビッグ・フォア・ロイヤル・ポップス・オーケストラが演奏をしている。
 『愛の讃歌』『サン・トワ・マミー』『ラストダンスは私と』『ろくでなし』など、どの歌も独特な歌い方というか歌いっぷり。魅了されて止まない少し掠れた声は、ドラマを見るかぎり煙草の吸い過ぎのようです。

 さてドラマは、舞台人であり大スター越路吹雪の歌への喜びと苦悩を描くなか(恋愛の話はアッサリ)、岩谷時子との友情をメインにしていましたが、越路吹雪物語としてはピーターこと池畑慎之介の舞台がもはや有名であり、ピーターがかなりソックリに似せて演じているので、このドラマでは天海がどう演じるのか興味のあるところだった。
 結果、越路吹雪に似せようとすることなく、あくまで天海祐希の歌唱で大先輩の歌を披露していたことに好感をもてた。天海祐希は好きな女優のひとりで、舞台『オケピ!』以来の彼女の歌声が聴けたのがうれしかったな。
 ドラマを見ていた母親は「内藤法美氏はもっとイイ男だった。」と感想を述べていた。

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Comment

路傍の石 says... ""
そんな番組をやってましたか。カーッ!観たかった。
越路吹雪もステージで最高のオーラを放つスーパースターでしたね。亡くなったのは80年の11月でしたね。ジョン・レノンが亡くなった月と1ヶ月違いだったのでよく覚えています。その頃の追悼番組でステージの映像を見て絶句しました。日本にもこんな凄い人がいるのに、洋楽世代はそのことに目を向けようとしない。越路吹雪は生きざまがそのパフォーマンスに現れた典型的な人だったと思います。
2005.11.27 00:15 | URL | #3UG7ZRW. [edit]
シリウス says... "「女の一代記」越路吹雪編"
なかなか良かったですね。
mickmacさんが書かれたように、越路吹雪と岩谷時子の関係を中心にドラマが展開していったので、ストーリーがあっちこっちに飛ばず、最後までわかりやすい内容の状態で観れました。
コーちゃんの歌は聞き覚え(知っている)のあるものばかりで、懐かしい時代の出現で当時の記憶が蘇えりました。
エディット・ピアフを師と仰いだ越路吹雪は、独特の表現力でシャンソンを自分のものにして、他の歌手よりステージ衣装の華やかさでは際立っていました。
56歳の死は早すぎますね。

岩谷時子は現在89歳なのですね。
コーちゃんとはすばらしい名コンビでした。
ドラマで彼女の人物像が少しばかりわかりました。
当時の東宝の松岡社長、藤本真澄、黛敏郎など、名前の知っている人が登場したので興味も深まりました。

天海祐希 この人は宝塚音楽学校を首席で入学したと聞いています。異例の早さで、月組の男役トップスターになりましたが、現在も華のある女優だと思います。
「女王の教室」は毎週観ていましたが、今回の越路吹雪役は、天海祐希の生地を約半分ぐらいかぶせて役柄づくりをしたのではないかと思ったりしています。
歌うシーンも半分コーちゃん、半分天海祐希として観て・聴いていました。
宝塚出身の歌手・女優は、今も華のある人が多いですね。
2005.11.27 10:40 | URL | #6cov1DqI [edit]
mickmac says... ">路傍の石さん"
歌番組やドキュメンタリーではなかったので、ご興味がないかと思いお知らせしませんでした(笑)。

越路さんの表現力は誰にも真似のできないものでした。彼女の問いかけるような語り歌や、あるいは当時の若い作曲者(例えば平尾昌晃)の曲を豊かな表現力を持って歌いこなす工夫……そして同じ曲を歌うにしても、常に演出や表現力が異なる努力をされた方です。

>洋楽世代が目を向けようとしない。
確かに、我々日本人は音楽をジャンル分けするのが好きですから、聴かず嫌いが多いですね。
路傍の石さんのポリシー「音楽はニュートラルな気持ちで聴く」はぼくも同じ考えですから、どんな音楽でも良いもの気持ちいいものとして触れていきたいです。
越路さんのレパートリーが、忌野清志郎の『サン・トワ・マミー』やショーケンの『ラストダンスは私に』など、いろいろ歌い継がれていることが嬉しいです。

「歌伝説・ちあきなおみの世界」のスタッフが制作した、越路さんとテレサ・テンさんの『歌伝説』シリーズも見たくなりました……。

ところでジョン.レノン没も、もう四半世紀なんですね………感慨深いです。
2005.11.27 16:22 | URL | #kuX..F9k [edit]
mickmac says... ">シリウスさん"
先ほどまで十数年ぶりに越路さんのライヴのレコードを聴いており、あらためて聴き惚れていました。
本当に、コーちゃんの56歳没は早過ぎます。

ピアフのくだりでは、以前NHKで放送された『世紀を刻んだ歌/ラ・ヴィ・アン・ローズ』の余さんを思い出しました。越路さんのエピソードが語られましたね。1953年に渡仏して、2度ピアフのステージを観て涙を流した、と……。

岩谷さん詩をつくるエピソードは面白く、まさかあの「夜明けのコーヒー」や「いいじゃないの、幸せならば」という文句が、あんな風に生まれたなんて……それにピンキーとキラーズの歌が岩谷さんとは気づかなかったです。

ドラマでの著名人の実名出演は時にして「?」が付いたりするものがありますが、今回の黛敏郎(谷原章介)、東宝の松岡社長(田村亮)さんなどピッタリな配役でした。
2005.11.27 16:32 | URL | #kuX..F9k [edit]

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