TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「監視者たち」*チョ・ウィソク


COLD EYES
監督:チョ・ウィソク、キム・ビョンソ
脚本:チョ・ウィソク
音楽:タル・パラン、チャン・ヨンギュ
出演:ソル・ギョング、チョン・ウソン、ハン・ヒョジュ、イ・ジュノ、チン・ギョン、キム・ビョンオク、サイモン・ヤム(カメオ出演)

☆☆☆ 2013年/韓国/118分

    ◇

 ジョニー・トーが製作した『天使の眼、野獣の街』(’07/香港)の韓国版リメイクで、凶悪犯の行動監視を専門とする警察チームと犯罪グループとの息詰る攻防を描いたクライム・サスペンス。


 卓越した記憶力と鋭い洞察力を持つ新人女性刑事ハ・ユンジュ(ハン・ヒョジュ)は、厳しいテストを見事にパスして、韓国警察特殊犯罪課(SCU)内で凶悪犯の行動監視を専門とする〝監視班〟に配属される。直属の上司は動物的な直感と本能で犯罪を追うファン班長(ソル・ギョング)。
 荒っぽく無茶な要求も多いが人情味に溢れたベテラン班長のもとには、コードネーム〝リス〟(イ・ジュノ)〝毒蛇〟〝モグラ〟などと呼ばれユンジュと同じ能力を持ったメンバーが集まっていた。そんな中、コードネームを〝子鹿〟と希望したユンジュだったが、仲間たちからは〝子ブタ〟と呼ばれる始末。
 おりしも街では、武装集団による強盗事件が発生する。
 徹底した計画のもと、わずか3分のうちに事を終え、1秒の誤差も許さない冷徹な犯罪集団のリーダー、ジェームズ(チョン・ウソン)。顔を見せず、手掛かりも残さないジェームズは、抜群の頭脳と高度な戦略で監視班の追跡を毎度くぐり抜けてしまう。
 ユンジュは、ジェームズの追跡捜査を通して徐々に監視班との絆を深めてゆき、あらゆる記憶を呼び起こしながらジェームズの完全犯罪に立ち向かっていくが…。

    ◇

 単純なストーリーで、エンターテインメント性にあふれ、理屈抜きに面白い。

 街に溶け込み、地道に張り込み、己が目で見たものの記憶だけを頼りにターゲットに近づいていく監視者たちの世界が描かれるのだが、そこは韓国映画らしい外連とダイナミックなアクション、スピーディでスリリングな展開で目を離させない。
 オープニングからしてスタイリッシュ。台詞は一切なく、カメラが捉える幾人かの登場人物の行動に、何が起きているのか判らないままの謎だらけの展開にただただ惹き込まれる。

 街中に備えられている監視カメラを駆使し、手掛かりを掴んで追尾する〝監視班〟のプロフェッショナルな動きは、ディテールの積み重ねがリアルなだけに十二分の緊張感を醸し出してくる。
 
 2011年にフジTVで連続ドラマとして放送された『絶対零度 season2〜特殊犯罪潜入捜査〜』の第1&2話が、本作のオリジナル『天使の眼、野獣の街』に影響されていたのは明らかなのだが、どうせならこの『監視者たち』くらいのクォリティが欲しかった。付け焼き刃って感じだろうか。

 さて、映画のラストシーンにはオリジナル作品へのリスペクトとして、サイモン・ヤムが顔を見せるのも一興である。

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