TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「スローなブギにしてくれ」*藤田敏八監督作品

 以下作品は、映画前売券のコレクションとしての記録です。

1981_スローなブギにしてくれ
監督:藤田敏八
原作:片岡義男
脚本:内田栄一
撮影:安藤庄平
音楽:南佳孝
出演:浅野温子、古尾谷雅人、山崎努、竹田かほり、春川ますみ、赤座美代子、室田日出男、伊丹十三、奥田瑛二、岸部一徳、鈴木ヒロミツ、高橋三千綱、和泉聖治、林美雄、石橋蓮司、原田芳雄

☆☆☆ 1981年/東映・角川/130分

 初見1981年3月。
 当時の若者たちの(少なくとも自分には)バイブルであった片岡義男の短編小説『スローなブギにしてくれ』『ひどい雨が降ってきた』『俺を起こして、さよならと言った』の3篇を織り交ぜ、70年代の青春映画の雄・藤田敏八が監督。

 猫好きな少女浅野温子…バイク好きの青年古尾谷雅人…白いムスタングを駆る中年男山崎努…この三人を軸にした〝新しい青春映画〟の企画だったはずが、藤田敏八と内田栄一は、いまだに青春を抜け出せないでいる中年男にスポットを当てることでアンニュイな世界を創り上げている。
 ただ、藤田敏八の80年代に入っても未だ70年代をひきづった感覚が中年男への感情移入となっているので、モダンでスタイリッシュな片岡義男の作風とのズレに気恥ずかしい気分にさせられた。

 藤田敏八作品にはお馴染みの俳優陣に囲まれた〝新人〟浅野温子の存在感は圧倒的。70年代の秋吉久美子から80年代の浅野温子への流れである。
 
 物憂げなメロディが素晴らしい主題歌「スローなブギにしてくれ」。
 〝アーヴァン・ポップ〟の先駆者として70年代からボサノヴァ、サンバ、ジャズなどの要素を取り入れながら、都市に生活する男と女のクールな心情を温かく包み込むような優しさで歌ってきた南佳孝。
 毎回の角川映画の戦略通り大量のTVスポットで流され大ヒットしたのだが、70年代からの南佳孝ファンとしては何をいまさらと思っていたりしたのである。

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Comment

蟷螂の斧 says... "♪ウォンチュウ~"
この主題歌は当時から知っていました。変わった曲だけど印象に残ります。南佳孝。素晴らしい才能です!「セクシー・ユー (モンロー・ウォーク)」も思い出しました。
そして僕は1年ぐらい前に、この映画を初めて見ました。当時の首都高が興味深かったです。
映画を見る気になった原因は他愛もない事です。猫を放り投げる場面。実際には何匹もの猫が犠牲になったのではないか?ある映画の本でそれを読んだのがきっかけです。
この映画は山崎努が一番目立っていましたね。原田芳雄の出番は意外に少なかったです。牛どん屋の店長(鶴田忍)がキモイけど(失礼!)面白かったです。作業服の男A役は高橋三千綱。後で知って笑えました!
さち乃(浅野温子)は可愛かった!
2015.05.12 20:58 | URL | #couyEzUM [edit]
mickmac says... "Re: ♪ウォンチュウ~"
>蟷螂の斧さん
ドーモです。

南佳孝と片岡義男の組み合わせはアリなんですが、そこにパキさんの映画となると少し居心地が悪いのですよ。
そう言う意味では、このあとに製作された角川映画『メイン・テーマ』の森田芳光×片岡義男×南佳孝は最高のトライアングルだったと思います。野村クンの稚拙な台詞まわしには眼をつぶり(笑)
薬師丸ひろ子が歌う「メイン・テーマ」は大のお気に入りだし、南佳孝がセルフカヴァーした「スタンダードナンバー」もお気に入りのドライヴナンバーです………
2015.05.13 13:03 | URL | #- [edit]

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