TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「男と女のブルース」七尾理恵


七尾理恵◆ 男と女のブルース/青い蝶のブルース 1970年

 5〜6年前の猟盤時に廉価コーナーで手に入れた七尾理恵のデビューシングル。野太くハスキーな声質は大好物なので、かなり気に入っている盤。
 1970年8月リリース、A/B面共に市川昭介作曲の典型的な歌謡ブルースである。

 1966年の青江三奈「恍惚のブルース」や美川憲一「柳ヶ瀬ブルース」の大ヒットから始まったと云われる〝ニュー歌謡ブルース〟は、60年代初めの西田佐知子やそれ以前の淡谷のり子の歌うブルースとは明らかに違い、ローカル性に伴う夜の世界に棲む女性の官能性が描かれる。
 女性歌謡ブルースで惹かれるところは、どれだけ〝場末〟感が映し取られているか……それは歌詞世界だけではなく、歌い手の歌唱法や声質に大きく委ねられる。その点、七尾理恵は素晴らしい声を持っている。

 「男と女のブルース」は歌唱法が女森進一とか言われたようだが、声質は青江三奈に近い。
 「青い蝶のブルース」は1967年の大ヒット曲「新宿ブルース」に倣うような曲で、藤圭子の声でも似合うブルース。
 独特な声といえば、扇ひろ子やディープ歌謡の女王緑川アコで「新宿ブルース」を聴いたとき、彼女たちの低音に痺れたものだが、七尾理恵はそんなもんじゃない。ドスの効いた声、これは癖になるのだ。

 七尾理恵のプロフィールを見てみると、1970年4月フジTV『3時のあなた』新人歌手オーディションに合格し、市川昭介氏に師事してデビューを果たしたとあるのだが、このデビュー曲以後レコードを出した形跡がない。
 昭和という時代が産み堕としたディープ歌謡の逸品であるだけに、1曲だけに終わってしまったのは残念だ。もう少し早くデビューをしていれば、というところだろうか……。

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★超・電気歌手! 緑川アコ★ 
★カスバの女~緑川アコ★ 


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