TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「女は生きるために泣く」三浦恭子


三浦恭子◆ 女は生きるために泣く/嘆きの湖 1968年

 1968年10月リリースの三浦恭子の1stシングル。
 なかにし礼作詞、鈴木邦彦作曲、クニ河内編曲のアシッド・サイケなグルーヴ歌謡の大傑作である。

 イントロからオルガンとファズの効いたギターが独特の世界観を生み出し、鈴木邦彦の演歌チックなメロディを異界へと導く。ここはクニ河内のアレンジの聴きどころ。
 なかにし礼の恨みがましい詞世界は、21歳とは思えない女の情念をクールに迫って来る三浦恭子が素晴らしく、美しい顔立ちからは想像もできないドスの効いた声で怨念を絞り出すからたまらない。

 1964年に日劇ダンシングチームの22期生として入団した三浦恭子は、花形ユニットのエイト・ポピーズの中から歌手デビューしたひとり。と言っても、日劇ダンシングチームのことはよく知らない。歌手として知っていたのは鹿島とも子とガールズ歌謡のポピーズくらいか。
 同じ日劇でも日劇ミュージックホールの方なら、TV「11PM」で初めて見た岬マコ、ロマンポルノに出演した松永てるほ、「プカプカ」を歌う殿岡ハツエなど、70年代に入ってから平凡パンチや週刊プレイボーイの記事から興味を持っていたのだが……。

 さて、三浦恭子は1969年6月に2ndシングル「恋の数え唄」をリリース。こちらも、なかにし礼作詞、鈴木邦彦作曲で、尾崎紀世彦在籍のザ・ワンダースがバックコーラスについたカリプソ・リズムに乗った流行歌だったが、クセのある歌唱法が控えめになっていて面白みに欠けた。この頃、週刊プレイボーイでグラビアを飾っていたこともあり、後年見たことがある。
 藤間流日舞の名取りでもある彼女は、日劇の女性歌手若手トップスターとして活躍していたが1970年に退団している。
 この「女は生きるために泣く」は、映画『コント55号 世紀の大弱点』(’68)に悪役の女ボスとして出演し、劇中でゴーゴーガールをバックにして歌っている。
 知る人ぞ知る隠れた名曲とも云われており、1995年にリリースされた『60's キューティ・ポップ・コレクション【東芝篇】』に初CD化として収録されたが、このCDは既に廃盤。2015年現在では「天使の誘惑~鈴木邦彦作品集」に収録されたものを聴くことができる。

 B面「嘆きの湖」は、作詞:山上路夫、作曲・編曲:鈴木邦彦。
 この曲はキューティー・ポップなGS歌謡で、メロディ・メイカー鈴木邦彦らしい楽曲。A面にも負けないほど素晴らしい本曲は、未だCD化はされていないと思われる。

★「プカプカ」殿岡ハツエ★

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