TEA FOR ONE

まぁお茶でも飲みながら気ままに、好きなことを、すこ~しネタバレしながら、のんびりと………。

「女はぐれ鳥」松平純子


松平純子◆ 女はぐれ鳥/名残り雨 1974年

 東映の美人女優松平純子のデビュー・シングル。
 〝映画から艶歌への変身〟などと紹介された楽曲はいかにも歌謡曲然としたもので、両面とも千家和也作詞、鈴木淳作曲。高校卒業後に船村徹に師事して歌のレッスンをしていただけあって、歌の上手さは女優の歌ではないくらいの歌いっぷり。
 個人的には「女はぐれ鳥」よりB面「名残り雨」の方がいい。「東京ながれ者」を思わすメロディの恨み節で、顔に似合わないドスの効いた歌声と巻き舌歌唱は素晴らしい。

 1972年に藤純子(現・富司純子)が引退し、東映では〝ポスト藤純子〟の候補者として、マキノ雅弘が名付け親の梶芽衣子やオーデイション募集で選ばれた故・中村英子、準ミス日本だった藤浩子や土田早苗、池玲子ら6人の名前がひしめいていた(6人目の名前を失念)。
 その中のひとりが、藤純子の父で東映任侠映画の生みの親である名プロデューサー俊藤浩滋にスカウトされた松平純子だった。
 1972年スクリーンデビューを果たし、何本かの任侠映画に出演しているのだが、時は既に任侠映画の終焉に重なり、『仁義なき戦い・広島死闘篇』(’73)で北大路欣也に電話を取り次ぐホステス役に甘んじている。東映って美人女優を育てるのが下手だったようで、実録路線のやくざ映画では彼女のような女優は刺身のつまでしかなくなったのが不運だろうか。
 『新幹線大爆破』(’75)では火事になる喫茶店のウェイトレス役で出演していたが、まさに数分のシーンであり名前を覚えている作品はこれくらいだが、清楚で現代的な美人なのである。  
 未見だが、岩城滉一の『爆発!暴走族』(’75)ではオールヌードになっているらしい。

 さて1975年には、喜多條忠作詞・吉田拓郎作曲の「両国橋」をはじめ、歌謡フォーク路線で数枚のレコードを出しており、「両国橋」は『新幹線大爆破』の喫茶店のなかで流されているくらい歌手活動にも勤しんでいたし、「平凡パンチ」や「週刊プレイボーイ」では水着グラビアとして、セクシーでスタイリッシュな肢体とエキゾチックなマスクを披露していた。
 

スポンサーサイト

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://teaforone.blog4.fc2.com/tb.php/1137-39fee3c7